あすか野小学校のオンライン修学旅行に行ってきました
- [更新日:2021年3月5日]
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2月16日、あすか野小学校の6年生157人が半年間準備し、自分たちで作り上げたオンライン修学旅行が実施され、見学に行ってきました。
行き先は、新型コロナウイルス感染症の影響で行くことができなかった広島です。
オンライン修学旅行と聞くと、子どもたちが椅子に座って、パソコンの画面を見ているようなことをイメージされるかもしれませんが、今回のオンライン修学旅行は大きくイメージを超えるものでした。
今回の取組には、3つの大きな特徴があります。一つめは「多様な視点」です。平和学習を、過去の視点からだけでなく、未来の視点、被ばく電車の視点、食の視点、同級生の視点、外国人の視点など様々な視点から、子どもたちが平和について考えることができました。
二つめは、ひとり1台のタブレットPCの活用です。子どもたちはQRコードを読み取り360度写真を見たり、クイズの答えを先生に送信したり、テレビ会議をつないで五日市小学校の6年生たちと交流していたり、Youtubeのリアルタイム配信を視聴したり、タブレットPCを使いこなしていました。
去年の年末に配られたタブレット端末を上手に活用して、面白く学びを深めている姿を見ることができたことで、学校や先生たちのICT教育に対する積極的な姿勢を知ることができました。
三つめは、子どもたちの主体的な活動です。子どもたちは昨年11月に実行委員会を立ち上げ準備を開始。広報チームや広電チーム、しおりチームなどチームで役割を分担し、交流先の広島市立小学校や広島電鉄とオンライン会議を行いました。また、広電チームでは、子どもたちのアイデアからあすか野小学校で模擬改札を行うことになり、そのための改札パンチや制服を広電から借りる交渉を自ら行ったり、しおりチームではデザイナーをされている地域住民の方と打ち合わせを行ったりするなど、子どもたちが主体的に取り組んできました。これらのチームも実行委員会を重ねるごとに数が増えていったそうです。
今回のオンライン修学旅行は、子どもたちの想像力を活用したアナログな方法と最先端の技術を活用したデジタルが融合したハイブリッドな修学旅行だと感じました。
また、今回の取組には、広島電鉄の皆様をはじめ、オタフクソースさんや地域のデザイナーさんなど、非常に多くの大人が関わり、本気で子どもたちのために準備を進めてきたことも特筆すべきことだと感じています。
今後も1人1台配布されたタブレット端末を最大限活用しながら、主体的・対話的で深い学びを実現するための取組を進めていきます。