「市民みんなで創る音楽祭」が始まりました

　11月13日（日曜日）、今年から始まった、「市民みんなで創る音楽祭」の一環で、ホールでの開催としては初となる「齊藤清ヴァイオリンコンサートin鹿ノ台」にお邪魔してきました。

　このコンサートは今年で7回目。身近な場所でクラシック音楽にふれていただく機会として継続してこられた、地域に根ざしたコンサートです。鹿ノ台の素晴らしい音楽家である齋藤清さん、彼の活動を支援する地域の方、コンサートを企画する方、コンサートを聴きに来る方、多くの方が鹿ノ台の街づくり、音楽を大切に育む土壌を作ってこられたことに感謝します。

　これらの方の中には自らも音楽を演奏される側に回るなど、どんどん活動が主体的になっているのが素晴らしいことだと思います。

　つまり、鹿ノ台においては、市民みんなで創る音楽祭の趣旨を7年前から形にしておられたということになると思います。

　コンサートは素晴らしく、軽快なメロディから重厚なナンバーまで楽曲も幅広く、ヴァイオリンの包み込むような音色に終始、心を癒されました。齊藤さんから曲の合間に、それぞれの楽曲が作られた背景や作曲家の思いなどをお話いただくことで、それぞれの作品をより深く鑑賞することができました。情景や感情がヴァイオリンとピアノの共演で見事に表現され、演奏者の息づかいが感じられるような貴重な機会となりました。

　演奏者と参加者とが一体となった会場の雰囲気を肌で感じ、これに続くコンサートに大きな勢いをいただきました。

　鹿ノ台の皆様、齊藤さん、ピアノの中村さん、本当にありがとうございました。