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    地域包括ケアシンポジウムを開催しました

    • [更新日:2016年12月15日]

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     12月11日(日曜日)、北コミュニティセンターにおいて「生駒市地域包括ケアシンポジウム」を開催しました。

     

     皆さん、「地域包括ケアシステム」という言葉をご存知でしょうか?

     団塊の世代の皆さん75歳以上となる平成37年(2025年)に向け、単身高齢者世帯や高齢者夫婦のみ世帯、認知症高齢者の増加が予想される中、いつまでも住みなれた地域で暮らし続けることができるよう、介護だけではなく、医療や介護予防、生活・移動支援、住まいが包括的に確保される「地域包括ケアシステム」の構築が重要な課題となっています。

     しかしながら、この「地域包括ケアシステム」の考え方と重要性が市民の皆さんにまだまだ浸透していないと考え、広く周知するとともに、住み慣れた地域で暮らし続けていける方法を考えていただく機会となるよう、開催したものです。

     

     当日は、第1部として日本における医療・介護・地域包括ケア分野の第一人者である慶應義塾大学大学院の田中滋名誉教授をお招きし、基調講演として「地域包括ケアとは何か、構築に向け私たちは何をなすべきか」についてお話しいただきました。

     田中先生からは、「地域包括ケアシステム」は介護保険制度だけではなく、乳幼児、児童、障がい者、元気高齢者など、地域での生活に係ることとして、はるかな広がりを見せており、現在、最も重要な国の政策として位置づけられているといったご説明や、地域づくりにおいては、地域の皆さんが地域の支え手になるため、「市民は主役、専門職(医療・介護関係者)はサポート、地域は舞台、行政は仕掛け人」という意識を持って関わっていっていただきたいといったお話がありました。

     その後、私から当市の現状と取組方針についてご説明しました。普段はあまり緊張しないのですが、直前に田中先生から「地域包括ケアの構築には市長の覚悟が必要」とのご指摘をいただき、若干緊張しながらお話しさせていただきました。

     生駒市では、田中先生のお話にあったように、市民が主役のまちづくりが進んでおり、「地域包括ケアシステム」を始めあらゆる分野でしっかりと市民と協働して取り組むことを宣言しました。

     

     第2部は、市内の医療・介護関係者や関係団体の皆さんとともに「超高齢社会に向けて生駒市で取り組めること」についてディスカッションを行いました。元厚生労働省の服部真治さんをコーディネーターとして、介護予防の進展、地域で支える人を増やすためにはどうすべきか、といったことについて、各パネリストの皆さんそれぞれの立場から熱い思いを語っていただき、非常に充実したパネルディスカッションとなりました。

     市民の皆さんの中には、ボランティア活動をしたいと思っている人が多くいらっしゃいます。そういった思いのある方にどう活躍していただくか、どうつないでいくかが今後の課題でありますが、団塊の世代の皆さんが退職され、地域に戻って来られている今は逆にチャンスであると考えています。引き続き元気な頃から積極的に地域に関わっていただくような方策を考えていきたいと思います。

     

     北コミュニティセンターのはばたきホールは超満員。最近では、今年2月に開催した「0才から楽しめるファミリーコンサート」以来のことでした。

     

     田中先生のお話やパネルディスカッションでのやり取りから学んだことをしっかりと活かし、市民の皆さまとともに、力を合わせて生駒市版の地域包括ケアシステムを構築してまいります。

    写真1
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    [公開日:2016年12月16日]

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