ナラ枯れの対策を強化します!
- [更新日:2016年8月31日]
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本日22日の読売新聞朝刊9面「今日のノート」で、「生駒の異変」と題する記事がありました。生駒山に広がるナラ枯れに関する記事です。
ナラ枯れは昨年度から生駒市内でも大きな被害が広がり、今年はさらに深刻化しています。市民の皆様からも、「生駒山どうなっているの?」「うちの子供が遊んでいる場所にナラ枯れの木があるけど大丈夫?」などといった問い合わせをいただいています。
生駒市では、先週記者発表しましたが、以下のような現状分析と対策を講じています。
少し長くなりますが、お時間あるときにぜひご一読ください。
ナラ枯れのピークは今年度がピークで徐々に落ち着いていくと考えていますが、以下に示すような取組を進め、特に市民の安全を確保すべく、生駒市独自の対策も含む可能な限りの対策を講じてまいりますので、危険木の情報提供など、ご協力・ご理解をよろしくお願いいたします。
また、所有地内にナラ枯れの木がある方におかれては、市役所にぜひご相談のうえ、安全面で問題がある場合は、市の補助金制度なども活用して、速やかな対策をよろしくお願い申し上げます。
ナラ枯れ被害対策を拡充
- 県内で唯一のナラ枯れ被害防除の補助金を増額 9月1日からFix My Streetを活用 -
■ 生駒市でのナラ枯れは今年がピーク
現在生駒市を襲っているナラ枯れは、カシノナガキクイムシを媒体として菌が感染し枯れるもので、東北地方で発生し徐々に被害範囲が南下してきたものです。昨年から本市でも目立ち始め、今年ピークを迎えています。今後、被害範囲はさらに南下し、本市における被害は落ち着きを見せるものと思われます。
■ 公共の場所のナラ枯れは市が伐採、民有地のナラ枯れは所有者へ管理指導と補助金の交付
道路や公共施設などの公共の場所でのナラ枯れ被害については、市が伐採することで被害の拡大を防ぎ、倒木等の危険から市民の安全を確保しています。
一方、被害木は民有地に多く、民有地の場合は所有者に適切な対策を講じていただく必要があります。そのため、市では所有者への管理指導を行うとともに、県内では唯一の伐採等にかかる費用に対する補助を実施しています。
■ ナラ枯れ対策を、これまで以上に拡充
生駒市では昨年度から次ページのようなナラ枯れ対策を実施してきましたが、今後も「ナラ枯れ対策会議」及び「生駒市ナラ枯れ対策懇話会」を引き続き開催し、ナラ枯れ被害の対策を積極的に進めてまいります。さらに次のとおり、ナラ枯れ対策を拡充してまいります。
- 危険なナラ枯れのさらなる把握
1 道路通報サービス「Fix My Street」の活用(別ウインドウで開く)
市内のナラ枯れの状況は、ボランティア団体の協力による現況調査で把握していますが、スマートフォンやタブレットを利用した道路通報サービス「Fix My Street」を活用し、市民が日常の生活の中で気になるナラ枯れについて通報道路沿いにあるナラ枯れの通報してもらうことで、より広いナラ枯れ情報の収集ときめ細やかな対応で、市民の不安を取り除きます。9月1日から受付を開始します。なお、市民からの電話での相談は経済振興課で受付いたします。
2 ボランティアによるナラ枯れ被害調査の継続・拡充
本市中南部にまでも被害が拡大してきていることから、昨年に引き続き、市内森林ボランティア団体によるナラ枯れ被害木の現況調査を10月頃に実施します。
協力団体:いこま棚田クラブ、いこま里山クラブ、グリーンボランティア「いこま宝の里」、ECOKA委員会(新規)
- 民有地における危険なナラ枯れへのさらなる対応
3 注意喚起文書の発送
民家等に影響を及ぼす恐れのある被害木50本の土地所有者に対して、ナラ枯れの適切な管理についての注意喚起文書を、8月下旬から9月上旬にかけて発送します。
4 補助金の増額
現行の「ナラ枯れ被害防除の補助金」について、より活用しやすくするため、今年度の補助金額を増額します。
〔参考〕
■ 昨年度から実施中のナラ枯れ対策
- ボランティア団体の協力による現況調査を実施し、危険なナラ枯れを把握
ナラ枯れ被害のほとんどが山間部ですが、中には道路や公共施設などの公共の場所、民家などに影響の恐れがあるものも少なくありません。生駒市では、昨年8月から庁内関係各課による「ナラ枯れ対策会議」を立ち上げ協議を重ねるとともに、9下旬~11月初旬には市内森林ボランティア団体の協力により、市内のハイキング道沿いやまちなかの民家の裏山などにおけるナラ枯れ被害木の現況調査を実施しました。
調査協力団体: いこま棚田クラブ、いこま里山クラブ、グリーンボランティア「いこま宝の里」)
調査結果: ハイキング道沿い 319本 民家裏 89本 合計 408本
また、民家裏の89本について1月・5月(新芽吹く木もある)に市職員による再調査を実施しました。
再調査結果: 民家裏 50本(新芽が吹いた木などを除く被害木)
- 専門家の助言を求めるため、懇話会を設置
さらに本年1月には、ナラ枯れ対策や二次被害防止対策について、意見や専門的な助言を求めるため、市内森林ボランティア団体に加え県の森林技術センター等に参加いただき、「生駒市ナラ枯れ対策懇話会」を開催しました。