2つのビブリオバトルに参加しました(平成27年12月28日)
- [更新日:2015年12月28日]
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12月23日、24日は、東京と生駒で、2つのビブリオバトルが開催されました。
東京では、大学生の全国大会「全国大学ビブリオバトル首都決戦(別ウインドウで開く)」
生駒では、市内の中学生の大会「生駒市長杯ビブリオバトル市内中学生大会(別ウインドウで開く)」
両方とも白熱した素晴らしい大会でした。
ビブリオバトルとは、発表者が面白いと思った本を5分で紹介し、参加者全員で2~3分質疑応答して、一番読みたくなった本に投票し、最多票を集めた本をチャンプ本とする書評ゲームです。
読書への関心をさらに高めてもらうことはもちろん、単に本を読むだけでなく、その魅力を「発信」することで、プレゼンテーション技術のほか主体性の育成を図ることができます。本市が目指している「関西一の子育て・教育のまち、いこま」に向けた取組の一環でもあり、何より楽しいイベントとしてまちの活性化にもつながります。
さて、23日の全国大学ビブリオバトル首都決戦は、東京のよみうり大手町ホール(別ウインドウで開く)で開催されました。箱根駅伝のスタートやゴールの会場で有名なビルです。当日は、ビブリオバトルを積極的にまちづくりに生かしている自治体の代表としてパネリスト兼審査員の一人として参加しました。
ちなみに他のパネリストは、芥川賞作家の川上未映子さんと元総務大臣の片山善博さん。素晴らしいお二人とのトークセッションは緊張しましたが、とても楽しかったです。私からは、9月に実施した生駒市でのビブリオバトル全国大会や中学校大会など、生駒市の図書館の取組も紹介してきました。
チャンプ本は、「僕が20世紀と暮らしていた頃(野田秀樹)」。残念ながら絶版とのことで、中古品をネットや古本屋で探すほかないそうですが、生駒市の図書館にも所蔵していますのでぜひご利用ください。
なお、生駒市での予選を勝ち抜いた帝塚山大学の橋本さんは、準決勝でチャンプと激戦の末、1票差で敗れたとのことでしたが、ビブリオバトルの聖地生駒の代表として堂々たる戦いを見せてくれました。ありがとうございました。
24日の「生駒市長杯ビブリオバトル市内中学生大会」は、生駒市内の中学校を勝ち抜いたチャンプたちによる決勝戦。各学校の図書室に司書が配置されている自治体もまだまだ少ないですが、さらに、ビブリオバトルを読書や教育に活用している自治体は全国でもほとんど例がありません。
当日は、中学生をはじめ、保護者や市民の方々139人が参加。中学生の大会ということもあり、当初はどこまで盛り上がるのか、しっかりプレゼンしてくれるかなど不安もありましたが、そんな不安は全く不要でした。むしろ、中学生が準備を重ねて、本に対する自分の思いを一生懸命伝える真摯な姿に感銘を受けました。学校や図書館関係者の参加も多く、今後の広がりを予感しました。
チャンプ本は、「君の膵臓をたべたい(住野よる)」。発表した上中学校の谷さんのプレゼン、表情、話の内容などはどれをとっても見事というほかありませんでした。
ほかの発表の素晴らしく、生駒の中学生の力を見せてもらいました。
生駒市図書館では、生駒ビブリオ倶楽部と連携して、毎月ビブリオバトルを実施しています。まずは一度観戦にお越しください。そして、ぜひ一度バトラーとして参加してみてください。読書の楽しみには場と深みが生まれることと思います。
「人を通して本を知る。本を通して人を知る」。ビブリオバトルを生駒市のこれからの教育やまちづくりにも活かしていきたいと思います。