ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

検索

サイト内検索

現在位置

あしあと

    図書会館で帝塚山大学と図書館の共催講座を開催しました

    • [更新日:2019年8月5日]

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

     

     7月23日(火曜日)、図書会館で、帝塚山大学・生駒市図書館共催公開講座を開催しました。
     今回は、興福寺貫首・帝塚山大学特別客員教授の多川俊映先生に「あまねく見る」と題しご講演いただきました。多川俊映先生とはご縁があり、平成23年にはじめてご講演いただいて以来のおつき合いで、近年は平成29年から3年連続でご講演いただき、常に好評を博しています。

     講演は、「あまねく見る人」としての、お釈迦様のお話しから始まり、悟りを開いたお釈迦様とちがい、私たちは、ものごとを二つに分けて考えがちだと続けられました。例えば、「物と心」「精神と肉体」「善と悪」「愛と憎しみ」「生と死」……。具体的な例をあげてお話しいただいたあと、究極の分別は「好都合と不都合」であり、人は自分の都合の良いように分けて考えがちだが、「無分別智」(仏教が想定する最高の智慧)という言葉があるように、分別は人間の智慧であり、仏教界では、「分別のある人」を評価しないこと、また「あまねく見る」ことで、多様化する社会も分別ではなく包括で心豊かになると説かれました。
     最後に、堀口大学の詩「自らに」(『堀口大學』ほるぷ出版)、を紹介し、何が起こったかということよりも、それをどう受けとめるかということが大切だと締めくくられました。

     帝塚山大学と生駒市図書館が共催しているこの講座は、平成元年から、向上心あふれる熱心な受講者に支えられ30年以上続いています。今回も190人の参加があり、みな熱心に聴講されていました。今後とも引き、受講者の好奇心を刺激する、楽しくためになる講座を開催していきたいと思います。


    [公開日:2019年8月5日]

    ID:18656