中堅職員のプロジェクトチームによる政策提案発表会を行いました

　2月16日（金曜日）に、市の中堅職員で結成されたプロジェクトチームによる政策提案発表会を行いました。
　この「政策提案プロジェクトチーム」は、毎年、概ね入庁10年目前後の職員が、各部から募集した課題のうちの一つに対し調査研究し、その解決につながる政策提案を行うものです。他市でも、政策提案課程を学ぶ研修はあるのですが、生駒の特徴は、研修で終わらずにその提案内容に効果があると判断されれば、本当に実現させてしまうところにあります。
　今年は5人の異なる所属のメンバーが約7か月間、研究した成果を発表してくれました。

　プロジェクト名は「生駒の女性就業支援プロジェクト」。
　出生率の向上などを掲げる「生駒市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえ、様々な統計調査資料を基に課題・原因分析した上で、次のような子育て世帯の経済力向上策を提案してくれました。

・子育て女性に対する再就職支援（参加しやすい就職セミナーの開催）
・市内企業に対する就業環境改善の啓発（子連れで就職面接会）
・就業支援分野における国や県との連携強化（雇用対策協定の締結）

　私が最も素晴らしいと感じたのは、プロジェクトメンバーが自分たちの提案を実現させるため、市役所内の関係課との調整だけでなく、市役所を飛び出して先進自治体への視察・取材や、賛同してくれる企業や団体への協力依頼を積極的に行い、実際に汗をかいてくれたという点です。発表当日はそれらの成果を、視覚的にも分かりやすいスライドを使い、見事なプレゼンをしてくれました。

　この提案を受け、関係課による実現に向けた協議がすでに始まっています。またプロジェクトメンバーにも、提案者として今後もこの取組に関わってくれることを期待しています。
　そして、このプロジェクトチーム制度をはじめとして、職員の能力がどんどん引き出され、将来、組織の中核として生駒市を日本一の住宅都市として創り上げる人材が増えるような人材育成の取組を、これからも続けていきたいと考えています。