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あしあと

    ライセンス藤原さんから絵本『ゲロはいちゃったよ』の寄贈を受けました。

    • [更新日:2020年2月20日]

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     2月14日(金曜日)、生駒市出身のお笑い芸人、ライセンス藤原一裕さんが生駒市役所を訪問され、出身地である生駒市に何か貢献したい、生駒の子どもたちに絵本を届けたいという思いから、自作絵本『ゲロはいちゃったよ』を270冊寄贈いただきました。
     面会では、自身の子ども時代に受けたいじめの経験をヒントにして制作された自伝的絵本『ゲロはいちゃったよ』について、どのような思いから制作にいたったのか、また子どもたちに何を伝えたいのか、どうして生駒市に寄贈いただいたのかを熱く語ってくださいました。

     この絵本は、クラウドファンディングで出版されています。2学期の初めに自殺する子が多いと聞いた藤原さんは、一人でも多くの子どもたちにこの絵本のストーリーを目にしてもらいたいと、夏休みにクラウドファンディングを行いました。500冊作ることができる100万円を目標に設定したところ、206人の方が賛同し、約140万円が集まったそうです。
     また、この絵本の絵は藤原さん本人がお描きになりましたが、絵に色を塗る権利と表紙等を決める会議に参加できる権利を買ってくださる方を、クラウドファンディングで募集され、それぞれ5名と15名の方が買ってくださったとのこと。子どもの頃は絵を描くのも苦手だったという藤原さんは、絵本を手に「このやわらかいタッチの色は、あるお母さんの優しさが表れていると思います。」と愛おしそうに絵を眺めて語っておられました。
     出版社さんのご厚意で予定よりも多く1,000冊の出版が実現し、今回のクラウドファンディングを通して、人と人とのつながりのありがたさや大切さを実感したとおっしゃっていました。

     藤原さんは、絵本のもととなった、自身が子どもの頃に受けたいじめの体験についても話してくださいました。転勤の多い家庭で育った藤原さんは、家族の仲が良かったため、自分がいじめられていることは親には言えなかったそうです。「いじめられていても転勤という終わりが決まっていたから、家族に打ち明けられなくても耐えられた。長い人生の中で、学校生活はほんの12年ほど。学校生活だけが人生じゃない。それ以外の方が長い。だから、いじめられたら、自殺なんて考えずに逃げてほしい。そして、もっと別の世界に飛び出してほしい。それをなんとか伝えたくて絵本を作りたかった。」とのことでした。

     今回対談させていただいて、藤原さんの子どもたちへの愛や優しさ、子どもたちを守りたいという熱い思いが伝わってきました。
     寄贈いただいた絵本は、順次、市内の幼稚園、小学校、図書館(室)に配布予定です。一人でも多くの子どもたちに藤原さんの思いが伝わることを願っています。

    [公開日:2020年2月20日]

    ID:20638