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    【新型コロナウイルス】緊急事態宣言を受けた生駒市の対応方針の発表に当たっての市長メッセージ

    • [更新日:2022年12月16日]

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    【医療従事者ほか市民の皆様への感謝】
     まず、新型コロナウイルス感染の拡大に対し、医療の最前線で、文字通り「命がけ」の対応をしてくださっている医療関係者の皆様に心からの感謝と敬意を表します。
     高齢者の介護施設や保育所・学童保育の現場などで感染予防に細心の注意を払いながら、対応くださっている皆様、緊急事態の中にあっても、私たちの生活を守るために昼夜分かたず配送に携わっている皆様、食料品など生活必需品を供給してくださる皆様、電力やガス、水道の供給、ごみの収集・焼却、鉄道の運行、こうした社会インフラを支えてくださる皆様、心から感謝申し上げます。
     また、外出自粛要請や休業要請など、極めて厳しい環境の中、精魂込めて築き上げ、社会のために尽くしてこられた事業をなんとか継続しようとぎりぎりの中で歯を食いしばりながら奮闘しておられる事業者の皆さんにも心からの敬意と感謝を申し上げます。
     そして、人と人との接触を8割削減する、との目標の実現に向けて、外出自粛の要請に応えてくださっている生駒市民の皆様、特に学校や園に行きたいのに、自宅で頑張って毎日を過ごしてくれている生駒の子どもたちも本当にありがとう。それを見守ってくださるご家族の皆様にも感謝申し上げます。


    【現状はまだまだ厳しい、ゴールデンウィークが勝負!】
     一方、これだけのご協力・ご支援をいただいているにもかかわらず、新規感染者数は、まだ減少には至っていません。奈良県内や生駒市内でも、爆発的な感染にまでは至っていないものの、感染者数は減少に転じておらず、また、生駒市に隣接する大阪府でも感染者が1415人(4月23日現在)を超え、まだ増加傾向が続いています。
     都市部の平日の人出は、感染拡大前と比べて大きく減少していますが、いまだ目標のレベルには達していません。奈良駅周辺は34.5%の減少(4月21日現在)にとどまり、他の地域と比べてもまだ外出自粛が浸透しきれていない状況です。
     最低7割、極力8割の接触削減を実現できない限り、1日当たりの新規の感染者数を大きく減少に転じさせることは困難と言われる中、この状態が続けば生駒市周辺の感染者数の減少や収束は実現できません。
     このまま感染者が増えれば、医療崩壊につながり、守れる命も守れなくなります。
    感染リスクと背中合わせの中で、現場の医師や看護師の皆さんの肉体的な、精神的な負担は限界に達しています。

     そこで生駒市民の皆様に改めてお願いいたします。
    ゴールデンウィーク中の外出を徹底的に控えてください。できる限り、人との接触を避けてください。そのことが医療現場を守り、多くの命を守ることになります。ひいては、皆さんや皆さんの愛する人たちを守ることにつながります。
     人生に一度あるかないかの厳しいゴールデンウィークになるかもしれません。でも、来年のお花見、ゴールデンウィークをみんなで楽しむためにも、家族との時間を楽しむ方法、例えば花や緑っを育てたり、近くの散歩コースを発見したり、インターネットの活用でやれることなどを探したりしながら、ゴールデンウィークを過ごしてください。

     そして、生駒市ご出身の皆様もゴールデンウィークの生駒市への帰省はお控えください。
     今、生駒市でもっとも気を付けているのは、市内にクラスターと呼ばれる集団感染を発生させないことです。3月の三連休における気の緩みが、都市部から地方への人の移動を生み、その結果、全国に感染が拡大した可能性があると専門家は分析しています。
     休業要請などが進む中で、「コロナ疎開」と呼ばれるような、都心部など市外から、生駒市のような比較的感染が広がっていない地域への人の動きが見られるとの指摘があります。 
    間もなくゴールデンウィークを迎えますが、感染者が多い都市部から地方への人の流れが生まれるようなことは絶対に避けなければなりません。地方には重症化リスクが高いといわれる高齢者の方々がたくさんいらっしゃいます。大切な実家のご両親を感染から守るためにも今回の帰省は見合わせていただき、お電話やオンラインでのやりとりをいただきますよう、心からお願い申し上げます。
     事業者の皆様も大変苦しい時期かとは思いますが、ゴールデンウィークが勝負であるということをご理解いただき、休業も含めた感染拡大防止に可能な限りのご協力をお願い申し上げます。


    【生駒市独自の支援策を講じます!】
     このような形で皆様に一層のご理解・ご協力をいただくことから、生駒市としても国や県と連携した形で、また、生駒市独自の取り組みにより、市民の皆様や事業者の皆様に対する支援策を検討してまいりました。その結果、緊急事態宣言を踏まえた生駒市の対応方針の第1弾として、本日取りまとめ、発表しました。詳細については市ホームページ「新型コロナウイルス感染症に伴う生駒市独自の取組」に掲載していますが、概要を以下に整理します。


     まず、「市民の皆さまの暮らしに関すること」として、生駒市の水道利用者のすべての皆様を対象に、水道料金の基本料金2か月分を無料にします。家庭にいる時間が増え、水道料金が上がることが予想されることから、市が事業を行っている水道事業の料金を下げることといたしました。苦しい経営状態が続く飲食店などの事業者の皆様に対しても一定の支援となると考えています。
     また、毎日の生活に困難をきたしている方に対する緊急小口資金や総合支援資金の利用促進のため、土日を含めて相談に対応する体制を整備します。
     現在妊娠しておられるすべての皆様にマスクを毎月5枚配布します。


     次に、「事業者の皆さまへの支援に関すること」として、県からの協力金とは別に、生駒市独自に事業者に対する支援を行います。
     具体的には、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少し、一定の期間内にセーフティネットによる保証制度等の適用を受けた中小企業者・個人事業主を対象に、生駒市から各社当たり10万円を支給します。奈良県の休業補償は対象となる事業者が限定されていますが、生駒市による支援は、対象となる業種等は問いません。
     資金繰りに充てたり、飲食店のテイクアウトやデリバリーなどのように業務内容の変更やそれに必要なICT環境整備、さらには家賃の支払いなど、事業者の状況に応じて自由にお使いいただける給付です。申請から2、3日でお支払いするスピーディな対応をいたします。是非ご活用ください。
     これらの支援策の効果、国や県の支援、社会状況や感染の状況なども踏まえ、必要に応じて追加の支援を検討します。


     「医療体制に関すること」については、生駒市消防本部に新型コロナウイルス専用救急車をすでに運用しているほか、専属 部隊を27日から発足します。これにより、市民の皆様が安心して救急車を利用していただけるほか、新型コロナウイルスに対する専門知識を身につけた隊員による適切な対応を可能とします。
     また、発熱や体調の悪化により、新型コロナウイルスへの感染を心配する市民に対し、診療スペースを区分けして他の患者や医療スタッフへの感染を防ぎながら、適切な診療とアドバイスを行うため、生駒市立病院に発熱外来を設置します。


     「子育て・教育に関すること」として、生駒市では、緊急事態宣言が奈良県にも発令されたことや感染者が増加している現状も踏まえ、公立の小・中学校と幼稚園に対する休校・休園措置を5月31日まで延長することを決定しました。
    これを受け、以前から検討を続けていた、在宅児童に対するオンラインでの授業などをゴールデンウィーク明けから順次開始します。
     具体的には、
    (1) 市内一部の学校で試験的に導入している家庭学習支援サービス「eライブラリ」を全校児童・生徒が利用できるようにする
    (2)教員が作成した授業動画を順次メールで配信
    (3) 奈良県が整備を進めるGoogle社のG Suitesというシステムを活用し、ネットによるホームルーム等を行い、教師と児童・生徒のコミュニケーションの支援や健康状態の確認を行う
    を進めます。

     これにより、生駒市版の「オンライン教室」を整備し、子どもたちの生活リズムを改善し、学びの機会を確保します。

     将来的には、オンラインによるリアルタイムの授業の配信なども検討するほか、ネット環境が十分でない世帯については、同じ教材を郵送したり、教師が家庭訪問をするなどの方法で支援を行いつつ、必要な機材の貸し出しなどを検討します。


     「公共施設の感染拡大防止策に関すること」として、ゴールデンウィーク明けをめどに、職員の2交替制を導入します。生駒市役所の業務を災害対策モードに切り替え、ゴールデンウィーク明けには市役所の通常業務対応を最低限とし、災害関係業務に職員を集中的に配置して、市民ニーズへの対応、感染拡大防止に必要なマンパワーの確保、職員負担の平準化を進めます。

     具体的には、生活困窮者や事業者の経営支援をはじめとする相談窓口を強化し、土日やゴールデンウィークにも対応できる相談窓口(電話番号0743-72-2577)を整備します。

     また、在宅勤務や時差通勤の徹底、オンラインで市民や事業者とやり取りできるオンライン環境の整備などを行います。


     このほか、生駒市ではふるさと納税の使い道として「新型コロナウイルス対策を進めるコース」を追加しました。生駒市で困っておられる市民・事業者の支援や、医療・福祉関係者への必要な資器材の確保、子どもたちの在宅での学びの環境整備などに活用させていただければありがたく存じます。
     また、生駒市や生駒商工会議所では、いこまコロナフリーキャンペーン(別ウインドウで開く)と称して、飲食店支援のための取組を進めているので、こちらへのご協力もよろしくお願いします。


     以上、紹介した各施策、取組を第一弾として、その効果や社会状況の変化を踏まえ、補正予算を組んで、第2弾の支援や取組を予定しています。
     


    【さいごに】
     さいごに、新型コロナウイルスの感染が爆発的に増えていくのか、収束に向けて落ち着いていくのか、まさにこのゴールデンウィークの期間が運命の分かれ道です。
     市民・事業者の皆様も、今が一番辛い、苦しい時期だと思いますが、このゴールデンウィーク、一人ひとりが徹底して外出を控えてくださいますようお願いいたします。
     買い物や散歩など最低限の外出は必要ですが、買い物も可能な限りお一人で行っていただき、公園も人との接触を避ける形でご利用ください。人と人との接触を8割減らすことは容易なことではありませんが、これが実現しないといつまでも外出自粛や休校・休園が続きます。ここでみんなが力を合わせることにより、2,3週間後にその効果が目に見える形で出てくるよう、生駒市が全国に誇る高い市民力を今こそ発揮し、皆さま自身と大切な方々の命、そして社会を守ってください。
     緊急事態宣言が発出されても、市中には十分な物資がありますし、生活に必要な物資を購入する店舗やそこに物資を供給する機能が停止するわけではありません。デマに惑わされず、市などからの情報収集を行い、冷静な行動をお願いします。

     市民の皆様のご理解ご協力をなにとぞよろしくお願いします。


    令和2年4月24日
    生駒市長 こむらさき雅史

    [公開日:2020年4月24日]

    ID:21604