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    大規模災害に備えて、職員を対象とした3つの訓練を行いました(平成27年11月30日)

    • [更新日:2015年11月30日]

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     現在、生駒市では地域防災計画の改定作業を行っています。これは、災害時に市役所がどのように動くのか、また災害に備え日頃からどのような準備をしておくべきなのかを示すものです。

     この地域防災計画の検証、検討に資するため、19日に職員を対象とした3つの訓練を行いました。

     ひとつめは「職員非常参集訓練」です。午前6時に発生した巨大地震による公共交通機関の不通や道路の寸断などにより、徒歩、自転車、バイクのいずれかでしか登庁できないという条件のもと、188人の対象職員のうち、1時間以内には43.1%の81人、2時間以内には62.2%の117人が参集できることがわかりました。個々の職員にとっても実際に参集する場合のイメージが湧いたと思います。また、60%強の人数での対応に支障がないか、また、実際の災害時にはさらに参集率が下がる可能性もあるため、参集率アップの方法などについて考える良い機会となりました。

     ふたつめの訓練は「係長を対象とした災害初動対応訓練」です。係長は実務の中心となる者たちで、彼らを対象とした災害対応訓練は本市では初めてです。52人が、大地震発生時の参集についてと、地震発生から3日間に取り組むべき災害対応についてグループ討議を行いながら学ぶ「状況予測型図上訓練」を行いました。職員は、大災害時では3日間は家に帰れないため、食料確保などの準備をしておくこと、災害対応マニュアルの作成とともに、災害対応以外の業務についてのマニュアルであるBCP(業務継続計画)についても整備していく必要があることなどを学び、災害対応業務に対する意識も高まったようです。

     3つめの訓練は「風水害時災害対策本部運用訓練」です。これは私を含む幹部職員を対象とした訓練です。京都大学防災研究所の牧紀男教授を招き、一昨年から毎年、大地震を想定した災害対策本部運用訓練は実施してきましたが、風水害を想定した災害対策本部運用訓練は初めてです。

     昨年の広島市の土砂災害を踏まえ、私のマニフェストにも掲げているように土砂災害対策についても力を入れていきたいといったことから、今回は大型台風を想定し63人が訓練に参加しました。ロールプレイング形式の図上シミュレーション訓練であり、第2室戸台風のような大型台風が接近してくる時間経過の中で、市民から寄せられる情報や起きる災害について、どのような判断をくだし対応をしていくかをリアルに体験できました。私についていえば、限られた情報の中で、どのタイミングでどの地域に避難勧告・避難指示を発令するか、その判断について、大変勉強になりました。

     3つの訓練では、それぞれに課題も見つかりましたが、市の防災体制をより充実させていくためには、このような訓練を繰り返し行っていくことが大切です。災害にしっかり備えることは市政の土台であり、基礎となるものであります。これからもしっかり進めていきたいと考えています。
    参集訓練のようす
    災害対策本部運用訓練のようす

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    [公開日:2015年11月30日]

    ID:4602