山根久子さんが表敬訪問してくださいました！

　ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰を受けられた、山根久子（やまねひさこ）さんが市役所にお越しになり、今までの活動やご苦労されたお話を、厚生労働大臣からの感謝状と素敵な時計を拝見しながら、聞かせていただきました。

　山根さんは平成26年に、生駒市介護老人保健施設「優楽」に自動演奏ピアノをご寄付くださり、市長表彰を受けておられますが、山根さんと音楽仲間の方たちとの演奏活動は15年にわたるものであり、この間、入居者の方々の心に安らぎをもたらしてくださっていたことから、今回の厚生労働大臣表彰を受けられることとなりました。

　山根さんの生駒でのボランティア活動の始まりは、平成4年から約18年間、在宅のご高齢の方のお宅を毎週訪問してお話し相手をされる「笑みの会」の活動で、同時に特別養護老人ホームに入居されている方々のお話し相手もしてこられました。
また、平成6年から約15年半、精神に障がいがある方たちの活動施設で、お得意のピアノの個人レッスンを行ない、そのレッスン料は全て施設の活動資金に寄与してこられたことを伺いました。山根さんは97人もの方々に、ピアノレッスンを行ってこられたそうです。

　他にも、山根さんはご主人とお二人で、この施設のメンバーさんとスタッフさんのために、施設から徒歩15分ほどのご自宅でお昼ご飯を提供する「100円ランチ」を約8年間続けてこられました。初めは反対しておられたご主人が、山根さんの説得で「100円ランチ」を生み出されたこと、買出しから調理までのかなりハードな作業をお二人で担われたこと、ご苦労されたことも「利用者さんたちに喜んでもらえたら…と全力投球でした」と語られた山根さんの笑顔がとても印象的でした。
カレー、サラダ、コーヒーから始まったメニューが、お二人のご努力で、最後はうな丼、若竹煮、あさりの吸い物といった豪華メニューに発展していったそうです。延べ3,412人の方々のお腹と心をいっぱいにしてこられたお二人のお人柄が、とてもよく伝わってきました。

　小柄なお体からは想像できないバイタリティを持っておられる山根さん。困っている人にとにかく手を差し伸べる、本当にその人柄、品格に圧倒されました。引き続き、お元気で活動を続けていただけることを心から応援しています。