木下正己さんの絵画を寄託していただきました
- [更新日:2018年1月17日]
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このたび、本市の教育や文化行政に多大なご貢献をいただいた故・木下正己さんの絵画2点をご家族の方からお預かりし、庁舎ロビーに展示させていただくことになりました。
木下さんは、本市の教育委員や洋画協会会長を歴任されるとともに、芸術会館「美楽来」におけるスケッチクラブの講師を務めていただきました。また、主宰として立ち上げられた「Σ(シグマ)美術会」は、現在も会員のみなさんによる活発な活動を続けておられ、私も作品展の折には観覧させていただいております。
そのほか、いこま国際音楽祭のポスターやのぼりのデザインを手がけていただくなど、本市とのかかわりも深く、図書会館と南コミュニティセンターせせらぎにも、木下さんの絵画が展示されています。
今回、寄託いただいた絵画は、「SAKURA-YAMA」と「白の記憶」というタイトルの2作品です。抽象画ですので、見る人によって受ける印象もさまざまかと思いますが、ともに、やさしさと力強さを感じる作品です。また、油絵ですが、絵の具だけでなく、布や紙、金属なども用いて、木下さんならではの独創的な世界が表現されています。額に収まっていませんので、リアルな作品の表情をご覧いただけます。
「SAKURA-YAMA」は、晩年の闘病生活を送られる中で制作された作品であることをご家族からお聞きしました。どのような思いがこの作品に込められているのかは、ご本人でないとわからないことですが、どんな状況下でも絵画に向き合われ、描き続けられた姿に感銘を覚えます。
作品を展示させていただき、ロビーのレンガ色とも調和して、ぬくもりが感じられる空間となりました。
みなさんも、市役所にお越しの際には、ぜひご覧になってください。