生駒出身の日本を代表する書家　甫田鵄川さんに市民功労感謝状を授与いたしました。（平成27年7月7日）

生駒には、日本を代表する素晴らしい書家の先生がおられます。
甫田鵄川（ぼたしせん）先生、生駒のご出身で、1924年生まれの91歳。
昭和29年に日展に初入選し、以来、平成5年に内閣総理大臣賞、平成9年に芸術院賞。まさに、当世を代表する書家です。

そんな甫田先生から、本年3月に書を4点寄贈いただきましたので、その感謝の意を表するため、6日、私から先生に市民功労表彰の感謝状を授与させていただきました。先生からは、これ以外にも今まで多くの書を寄贈いただいており、市役所はもちろん、市の各施設、学校にも展示させていただいています。

先生は、91歳ですが、まだまだお元気で、いろんなお話をお聞かせくださいました。
最初は学生時代に仲間同士で教えあう、いわば独学に近い形で書をはじめ、一度は民間企業に建築の専門家として就職されています。仕事を続けながら作品を完成させ、昭和29年に日展に初入選。以降のご活躍は前述のとおりです。
中国の古典、中でも東晋時代の書家、王羲之の研究を進められ、大変格調高い書を残されています。
高名な書家でありながら、大変気さくで、「自分に厳しく、人にやさしく」というお言葉を繰り返し述べておられたのも印象的でした。30分ほどの時間でしたが、学ぶべきことがたくさんありました。