【新型コロナウイルス】県内での新型コロナウイルス感染者急増に関する市長メッセージ

　奈良県内で、急速にコロナウイルス感染が再拡大しており、昨日4月8日の新規感染者数は4日連続で過去最多を更新する93名にのぼりました。8日時点で県内の専用病床占有率は61％、軽症や無症状の方の宿泊療養施設の占有率は77％と、医療体制も逼迫しています。
　大阪府が対象区域に指定された「まん延防止等重点措置」の奈良県への適用についても、4月6日に西村大臣（新型コロナウイルス感染症対策担当）が検討を言及されており予断を許さない状況です。

　生駒市でも今週に入ってから感染者が急増し、人口10万人当たりの感染者（直近の1週間）は31人。県内12市の中ではまだ少ない方ですが、国の指標に照らすと「ステージ3から4」に相当する状況となっており、深刻な水準になっています。
　本市における感染は、大阪への通勤通学、あるいは飲食やカラオケなど、外出した方が感染し、そこから家庭内や職場、交友関係を通じて感染が広がる傾向にあります。

　変異したウイルスが猛威を振るっており、大阪で感染拡大傾向が続いていることはもちろんですが、奈良県内でも感染者が急増していることから、今後さらに状況が悪化する可能性もあります。これまで以上に警戒を強め、今一度危機意識を高めて、基本的な感染対策の徹底をお願いします。
　具体的には、大阪府はもちろんですが、奈良県内も含め、感染拡大地域へのレジャーや買い物など不要不急の外出は極力お控えください。やむを得ず出かける場合でも、その間の感染防止に努めるだけでなく、帰宅時にもご家庭に感染を持ち込まないよう細心の注意を払ってください。
　また、万一感染していた場合を想定し、少しでも体調が悪い場合は早期に受診する、家庭内でもマスクをする、寝室を間仕切りする等して分ける、食事の時間帯を家族とずらすなど、家族に感染を広げないよう努めてください。
　飲食店の利用は、不要不急の会食を控えるほか、感染防止対策がしっかり行われている店を選び、できるだけ家族か4人以下の少人数で短時間の利用をお願いします。食べたり飲んだりしている時間と、お話をする時間をしっかり分け、会話の時間は確実にマスクをしていただくようお願いします。また、職場での食事も、努めて距離を空け、会話をお控えください。

　新型コロナウイルス感染症の流行から1年以上がたち、危機意識が薄れているケースも散見されるようになってきました。国からのワクチン供給に時間がかかっていることから、ワクチンが皆様に行き渡るまでにはもう少し時間がかかります。7日から高齢者向けワクチンの予約が始まりましたが、国から市町村へのワクチン供給が本格化するのは早くとも5月中旬以降となりそうです。
　生駒市でも、速やかかつ円滑に市民の皆様にワクチン接種が行き渡るよう全力で取り組んでおりますので、引き続き一人ひとりが気を緩めることなく感染防止策を継続してください。皆さまのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　生駒市長　こむらさき雅史