ピース・キャンドル・ナイトinいこま(平成27年8月18日)
- [更新日:2020年7月10日]
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今年は、1945年8月15日、多くの尊い命が犠牲になった太平洋戦争の終結から、70年の節目の年です。生駒市では世代を超えて平和の大切さを改めて考えてもらう機会になればと、8月15日、ベルステージで「ピース・キャンドル・ナイトinいこま」を初めて開催しました。
私の父方の家族は、戦前、日本の信託統治領であった島国パラオにいました。言わずと知れた太平洋戦争最激戦地の一つです。命からがら帰国した一家ですが、終戦直前に大黒柱である祖父を失い、祖母は5人の子供を育て上げるのに大変苦労したそうです。おばあちゃんっ子だった私は、小さい頃、戦争の話をずっと聞かされて育ちました。私の父は、祖母のおなかの中にいる時に祖父を亡くしているので、父親の顔を知りません。そんな中、私を一生懸命育ててくれた父には改めて感謝をしています。
生駒市にも、戦争でお亡くなりになった方、親族・ご友人を亡くした方、たくさんいらっしゃると思います。また、生き延びた方の中でも、戦争前後の大変な時期を苦労して日々の生活を送ってきた方も多いと思います。
このような経験を後世に引き継ぐための一つのきっかけとして、職員が、多くの市民の皆様と力を合わせて、この企画を進めてくれたのです。
イベントは、広島市の「平和の灯」(別ウインドウで開く)と長崎市の「誓いの火」(別ウインドウで開く)を合わせた火による、ペットボトルに浮かぶキャンドルが2000個。ステージ上部には、1000羽を超える白い鳥(ウイッシュバード)がライトアップされて羽ばたいていました。幻想的な空間をお楽しみいただけたと思います。
また、生駒高校吹奏楽部の皆さんによる「癒しのコンサート」の演奏や、生駒駅前図書室の職員による安里有生(あさとゆうき)さんの詩(へいわってすてきだね)の朗読、平和のメッセージの紹介などもあり、すばらしい企画になったと思います。
2000個のキャンドルホルダーは、市内の幼稚園、保育園の子どもたちが平和をイメージして描いてくれたものです。キャンドルの火は、市民活動推進センターららポート(別ウインドウで開く)のボランティアの皆さんや市内の団体の皆さんが炎天下、汗を流しながら管理してくださいました。
このイベントのキャンドルホルダーによる地上絵やウイッシュバードの演出は、奈良芸術短期大学(別ウインドウで開く)さん、ウイッシュバードは、生駒高校、老人クラブ、ららポートのボランティアなど多くの皆さんに折っていただき、平和のメッセージ募集に当たっては、シャープ(株)(別ウインドウで開く)など多くの方々のご協力をいただきました。
今年が初めての企画。私もどんなイベントになるかな、と会場入りしましたが、その素晴らしさに圧倒されました。私だけでなく、会場では、子供たちの喜ぶ笑顔、目の輝き、静かに見守っていたお母さんお父さんの優しい眼差しが印象的で、平和であることの幸せを改めて感じさせてもらいました。
このイベントが皆様の記憶にいつまでも残り、ずっと、ずっと、平和が続きますことを願っています。