マルチ商法に気を付けて
- [更新日:2023年7月7日]
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質問
今年大学に入学した息子がサークルの先輩から、「新しいビジネス」に誘われている。息子に聞くと、商品を販売するだけでなく、人を勧誘すると更に利益につながるらしい。そのビジネスの組織に入会するには、最初に20万円分の商品を購入しなければならないようだ。息子は興味を示しているが、これがマルチ商法というものなのか。 (50代 女性)
回答
マルチ商法とは特定商取引法で「連鎖販売取引」として定義されている取引です。マルチ商法を始めるには、高額な商品代金など一定の金額を支払って商品を売るための販売組織に加入する必要があります。また組織に人を加入させることによる紹介料や、自分が勧誘し加入した人の売り上げの一部が自分の利益となるシステムがマルチ商法の特徴といえます。事例の「新しいビジネス」もマルチ商法に該当します。マルチ商法は、決して簡単に儲かる商法ではありません。高額な商品代金を工面するために借金をしたり、友人を執拗に勧誘するあまり人間関係を壊す結果につながります。取引そのものは違法ではありませんが法律で厳しい規制がかけられています。今回はセンターからの事例を交えた説明で、家族で話合ってもらうことになりました。