その儲話、信用してはいけません。
- [更新日:2023年7月7日]
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質問
知らない業者A社からダイレクトメールが届き不審に思ったが開封してみると、風力発電事業の立派なパンフレットが入っていた。翌日、聞いたこともない証券会社X社から電話があり「A社からパンフレットが届いていないか。今後、原子力発電は使われなくなるので風力エネルギーが注目される。A社は将来有望だが、株式は選ばれた人しか購入できない。弊社の代わりに購入してくれれば2倍の価格で引き取る」と勧誘された。その翌日には証券会社Y社からも同様の電話がかかってきた。この話を信用していいか。
(60歳代 男性)
回答
この事例は、複数の業者が登場し、あの手この手で勧誘することから「劇場型」詐欺と呼ばれる手口の典型です。「必ず上場する」「絶対に儲かる」「○倍で買い取る」などという言葉を絶対に信用してはいけません。以前から、「未公開株」や「社債」、「外国通貨(イラクディナール、スーダンポンド、コンゴフランなど)」を勧められて買ったが業者と連絡が取れなくなってしまったという被害が後を絶ちません。いったん契約して代金を支払ってしまうと取り戻すことは非常に困難です。
最近では「CO2排出権取引」「医療機関債」「水資源の権利」「東日本大震災の被災地復興支援事業のファンド」など、次から次へとさまざまな投資トラブルの被害が発生しています。安易な儲け話などあり得ないことを肝に銘じておきましょう。