「元号の改正」に便乗した詐欺にご注意ください
質問
元号の改正に便乗した新たな詐欺が他県で発生したと知った。どのような手口なのか詳しく知りたい。 (60歳代女性)
回答
「平成」から「令和」への元号の改元に便乗した詐欺が多発すると予想されます。
他県で実際に発生した事例では、全国銀行協会を名乗り、「改元で銀行法が改正されるので、現在のキャッシュカードを不正操作防止用キャッシュカードに変更する必要がある」という内容の封書が高齢の女性宅に送られてきました。同封の『キャッシュカード変更申込書』に取引金融機関、口座番号、暗証番号などを記入させ、カードと返信用封筒で返送するよう指示して、カードをだまし取る手口でした。「通知を受け取ってから2日以内に返送しないと手続きが遅れる」などと、気持ちを急かすような文章が書かれているのも特徴です。
全国銀行協会では、次の点に注意するよう呼びかけています。
(1)改元でキャッシュカードの交換を求めることはありません。
(2)銀行協会の職員や銀行員がカードを預かったり、暗証番号を聞いたりすることはいっさいありません。
(3)このような封書が届いても絶対にカードを送り返さないでください。
銀行協会や金融機関の職員を名乗る人から電話や訪問があっても、絶対に暗証番号を教えたり、キャッシュカードやクレジットカードを預けたりしてはいけません。少しでも「おかしいな」と感じたら、警察や消費生活センターに相談してください。