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あしあと

    北野 定雄 さん(2022年10月号掲載)

    • [更新日:2024年3月14日]

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    北野 定雄(きたの さだお)
    2012年から生駒高校野球部の監督を務める。2019年、選手の育成に貢献した指導者を表彰する日本高等学校野球連盟「育成功労賞」を受賞。63歳。

    野球を通じて、「人間」としての成長を

     夏の全国高校野球選手権奈良大会。生駒高校は50年ぶりに準決勝へ進出、さらには初の決勝進出を決めた。期待が高まる矢先、新型コロナウイルスがチームを襲う。出場したレギュラー選手はわずか3人。結果は0対21の大敗だった。

     ただ、選手たちは最後まで笑顔で試合を続け、相手チームや観客からは惜しみない拍手が送られた。悲願の甲子園出場こそ叶わなかったが、記憶に残る試合となった。

     「3年生は入学時から今までコロナの制約を受けた学年。それを言い訳にしてほしくなく、例年どおりの指導を続けました。その葛藤を選手たち自ら乗り越えたことが、夏の結果につながったと思っています」

     高校時代は生駒高校で遊撃手として活躍。キャプテンも務めた。大学4回生のときに肩を故障し、指導者として野球と向き合うことを決める。スタートは生駒高校で恩師の下、コーチを務めた22歳のとき。1年後、斑鳩町の高校で社会科の教師として教壇に立つ傍ら、野球部の監督として指導を始めた。

     「指導者としては、高校時代の恩師の影響が大きいです。『野球人』である前に、礼儀を重んじるたいせつさを教えてもらいました」

     挨拶をし、ルールを守り、勉強と両立する。人として確固とした土台があってこそ、技術が付いてくる。40年に及ぶ指導者人生で、一貫して選手に伝え続けてきた。

     「野球だけで終わってほしくないんです。きちんと土台を築けた選手は、野球を離れても社会人としてりっぱに活躍しています」

     勝ち負けには、もちろんこだわる。ただ、平日の練習時間は2時間と決め、メニューの大半は選手に任せ、自主性に委ねる。

     「自ら考え、律する力を身につけてほしいので、私から指示し過ぎないようにしています。状況に応じて、そのつど自分たちで考え、判断できるチームは、簡単には負けません」

     生駒高校を率いて10年。地域に支えられてきたことを指導者として誇りに思う。

     「生駒は人が優しくて、温かい地域。選手は本当に恵まれた環境で育っていて、これからも地域と共に成長するチームでありたいですね」


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    [公開日:2022年10月3日]

    ID:30847