竹本 千秋 さん(2023年9月号掲載)
- [更新日:2024年3月6日]
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竹本 千秋(たけもと ちあき)
株式会社BLOOM代表取締役。会社のビジョンは「一人ひとりの素晴らしい才能を開花させ、輝く女性を増やして、奈良、日本を元気にすること」。広島市出身、本市在住。
身近な友人の困りごとが、地域の課題につながっていた
女性の強みを引き出し、自己実現を応援する会社が生駒にある。株式会社BLOOM(ブ ルーム)だ。セミナーや講座を希望する企業・団体への講師派遣や、その営業代行、女性の就業支援などが主な事業。令和2年8月に起業を思い立ち、わずか5か月後の12月に同社を設立した。
「検査で命に関わる病気の疑いがあると言われた時期でした。事なきを得たのですが、『一度きりの人生、やりたいことをやろう』と。何をやるかは後で考え、とにかく会社をつくることを最初に決めました(笑)」
起業を決意したときに偶然知り、参加したのが「いこま経営塾」。本市と生駒商工会議所が主催する、市民を対象とした新規創業の連続講座だ。専門家からは「なぜ会社なのか。NPOなどではだめなのか」と問われた。
「メイク講師の友人が、営業や資料作りに苦しむ姿を見て、彼女のような人をサポートしたい想いが出発点です。誰かの弱みは、他の誰かの強みで補えばいい。それを継続するために『会社』だと整理できました」
さらに生駒の地域性を調べると、女性の就業率が低く、働く場所が少ない現状が分かってきた。自分のやろうとしていることが、地域の課題解決にもつながるかもしれないと、目標が定まった瞬間だった。
「女性が働いたり、夢の実現に向けて一歩踏み出したり、自己実現を果たす『きっかけ』づくりをしようと。身近な友人を応援したくて始めたことが、地域の役にも立つと気づき、会社のビジョンが定まりました」
創業から2年半。一人、二人と仲間が増え、現在は5人の講師が活躍する。起業して、あらためて感じたことがある。
「会社を経営するからには、しっかり利益を出したいです。利益があるから挑戦できるし、継続性もあるし、納税もできる。利益は、多くの人の役に立てた『結果』だと考えています」 起業する前は、パートや派遣として20年以上勤めていた。「それでも自分には何かできるはずだ」と考え、行動し続けてきたから今がある。
「あのときの私と同じように、モヤモヤした想いを抱えている女性の皆さんと、その一歩をいっしょに踏み出せたらうれしいですね」
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