稲生亜依さん(2025年2月号掲載)
- [更新日:2025年1月22日]
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稲生亜依(いなお あい)
2週間で100点製作することも。商品の再現では、バゲットの切れ目の数だけでなく、角度まで追求。2人のこどもを育てながら活動中。市内在住。

まるで本物の食べ物で遊びながら学ぶ体験を
みずみずしいレタスとツヤのあるトマトが乗ったトースト。こんがり焼き目の付いたバゲット…。今にも、おいしそうな匂いが漂ってきそうだが、実は樹脂粘土でできた「フェイクフード」だ。
特徴はリアルさだけではない。こどもたちが、楽しみながら知育・食育を学べる仕掛けがある。誤飲防止のためサイズは大きく、軽くてつかみやすい。ドーナツをバランスよく積んで遊んだり、トーストに乗せる具を選んだり…。遊び心をくすぐる工夫を詰め込み「楽しい」を生み出す。そのため、屋号は「ENJOY-Lab.」だ。
「こだわりは、できるだけ型を使わないこと。一つひとつ形が違うからこそ、見本通りだけが正解じゃないことに、こどもたちが気づき、自由に表現するきっかけになればと思います」
こどもの頃から好きだったのは、「工作」「食べること」「音楽」「こどもと関わること」…。大学で幼児教育を学び、自然と保育士の道に進んだ。13年勤務したが、育休中に「何か違うことを職にしてみたい」と思うように。「パンシェルジュ」の資格を取るなど、興味のあることに挑戦するうちに、出会ったのがフェイクフードだった。
幼いこどもがいることもあり、新たな挑戦への迷いもあった。そんな中、参加した市の講座「スタイリングウィーク」を機に「今やってみたいことを、今しよう」と踏み出した。
作品のアイデアには、保育士の経験を存分に生かす。保育園に作品をプレゼントし、遊んだ生の声を参考にするなど、こども目線も忘れない。
「身近な粘土でできていることもあり遊ぶうちに『自分も作ってみたい』『実際に本物を食べてみたい』という想いにつながることがうれしいです」
現在は、マルシェに出展したり、目標だったワークショップをしたり、人気ベーカリーの周年記念品として商品を再現したり。職人のこだわりを細部まで表現するなど活動の幅を広げる。そんな中、知育作品への「やってみたい」は止まらない。
「少しでも日々忙しい保育士や子育て中の人の役に立ちたいんです。手遊び歌や行事を学べるように、おせちなどを題材にした作品の製作や保育園でワークショップもしてみたいですね
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