菊地 朋美 さん(2022年11月号掲載)
- [更新日:2022年10月28日]
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菊地 朋美(きくちともみ)
イベント司会や、ならどっとFMやYES-fm(大阪)でパーソナリティを務める。その他、関西初となる音読療法士を目指して活動中。萩の台在住。
声一筋25年誰かを笑顔にするために
司会やラジオパーソナリティ、ナレーター、紙芝居師など多方面で活躍している。共通しているのは、声でコミュニケーションをとることだ。
「誰かを笑顔にできるのがとてもうれしい。その手段が『声』なんです。人が元気になったり、喜んだりする姿を見ると、私も元気になりますね」
銀行員を辞め、退職金を使って司法書士になる勉強を始めようかと考えていたとき、友人から「がんばって得たお金は、本当にやりたいことに使ったらいいよ」と言われた。思い出したのは中学生のときに「ラジオごっこ」をしていたこと。本当にやりたかったのは「声」を仕事にすることだと気付いた。
一念発起し、アナウンスの専門学校に入学。卒業後は、司会やコミュニティラジオのパーソナリティを担当した。やりがいを感じながら「声の仕事で、もっと人を元気にしたい」と思っていた頃、東日本大震災が発生。自分にも何かできるはず、とボランティアに参加した。
「津波で流されたまちの様子を見て、自分は無力だと感じました。でも同時に、『違う、無力じゃない、微力なんだ』と思い直したんです。だから、微力でもできることを探し、防災士の資格を取得しました」
被災地から帰った後も精神面で誰かの力になりたいと、呼吸と音読で心身を整える音読療法?も学んだ。他にも、友人の誘いで始まったちんどんユニットや震災復興支援活動で出会った人の依頼で始めた紙芝居、防災・減災を分かりやすく伝える防災紙芝居など、声を使うことであれば、何でも挑戦。市内をはじめ県内、大阪でも活動している。
直接声をかけ合うことを重視していたが、新型コロナウイルスが流行。人と会う機会が減少し、つながりが薄れることを危惧したが、インターネットのおかげでビデオ通話で、直接言葉をかけ合える環境を続けられた。
「友人の言葉で、今の私がある。私の声で、笑顔になった人たちがいる。声と言葉、それを伝え合うコミュニケーションの力を信じています。今後も、もっと多くの人に、声で元気を届けていきたいですね」
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