上田 茉奈 英奈 さん(2023年5月号掲載)
- [更新日:2023年5月29日]
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上田 茉奈 英奈(うえだ まな えな)
鹿ノ台小学校に通う4年生の茉奈さん(左)と1年生の英奈さん。お気に入りのぬいぐるみをコンクール会場まで持ち歩くという子どもらしい一面も。

大きな夢に向かって、今日もひたむきに演奏を
ふだんは明るく元気で、笑顔あふれる二人。ピアノの前に座ると、その表情は一変、スイッチが入ったように真剣な面持ちに様変わりする。鍵盤を一心不乱に叩き、奏でられる旋律は、優しく、ときに大胆だ。
今年1月、第24回ショパン国際ピアノコンクールinASIAの全国大会に出場し、そろって金賞を受賞。海外の参加者も加わるアジア大会へ進むと、妹の英奈さんは幼児部門で金賞、姉の茉奈さんは小学3・4年生部門で奨励賞を受賞した。
生まれてすぐに自宅のアップライトピアノに触れ、3歳から本格的なレッスンを始めた。グランドピアノに買い替えると、音の細かなニュアンスや変化などを自分の耳で確かめながら演奏できるようになり、さらに上達していく。母の奈津子さんは中学の音楽教師や吹奏楽部の顧問を務めていたこともあり、二人の演奏を見守り、支えてきた。
「演奏する姿と、学校での様子にギャップがあるようで、学校の先生に驚かれます。ピアノの前では特別な気持ちになるのかもしれません」
平日は学校から帰宅して約1時間練習に励み、コンクールが近づくと、本番に向けて休日の練習は4時間にも及ぶ。
「平和的な性格の英奈は課題曲に強く、積極的な性格の茉奈は自由曲で力を発揮しやすいタイプだと感じます。姉妹とはいえ、性格の違いが演奏に個性を与えているのかもしれませんね」
具体的な目標が、二人の演奏を次のステップに進める。英奈さんは8月に初めてオーケストラと共演予定。オーケストラの音に負けない豊かな演奏が求められるが、新しい挑戦に向けて、「がんばります」と意気込む。
「またアジア大会の舞台に立って、今度こそ金賞を目指したい」と話すのは茉奈さん。技術だけでなく、曲の文化的背景も学ぶ必要があると考え、ショパンの故郷であるポーランド製の食器を使うなど、生活と関連づけることから始めた。
「世界で活躍する反田恭平さんのようなピアニストに憧れています」と話す二人。大きな夢に向かい、今日も自分の演奏と向き合い続ける。
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