コバヤシツキさん(2024年12月号掲載)
- [更新日:2024年11月25日]
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コバヤシツキ(こばやしつぎ)
言葉や日本語に興味がある。小学校の図書室の本を全部読んだと言うほど。尊敬する人は、デザイナー・川久保玲と歌手・椎名林檎。市内在住。19歳。

不要不急で必要不可欠」、そんなアートを突き詰めたい
丸2日間、作品を作り続ける。そんな過酷にも思える個展を10月に市内で開いた。写真や空間展示など、これまでに制作した11点と期間中に制作を始め完成させた作品を展示。手伝いに来てくれた友人とともに手を動かし続けた。
「いろんな面で逃げ癖があるんです。だからあえて『逃げられない環境』を個展のテーマにしました」
ふだん創作する中で感じる「手を動かしていなくても、頭ではずっとアートのことを考えている」。そんな内容を表現しようと、展示会場を「身体」に見立て、「脳内」の動きを「制作する自分たち」で表現した。
「準備は大変でした。でも以前にグループで展示をしたときとは違って、来場者との距離がとても近く感じられて…。やってよかったですね」
アートを始めたのは中学1年生のとき。市内のアートスクールに通い、作品作りに励んだ。高校1年生のときに作った空間展示が、のめり込むきっかけとなる。
「自分の作品に触れた人が、遊び始めたり、壊したりと、想像もしていなかったことを起こしてくれる。そんな、いっしょに作りあげていく
感じが空間展示の魅力ですね」
今の自分や作品があるのは全て、周りの他者があってこそ。そんな想いで、地域の人との創作活動や地域での展示も、「来るもの拒まず」で行ってきた。
「今まで作ってきた作品で、人に見せていないものはないんです。第3者の目に触れて、初めて『アート』になると思って続けてきました」
創作活動をやめて、「デザイン」を仕事にすることも考えた。しかし、いざやめてみたとたん、息苦しさを感じる。職にならなくても続けていくんだろうと悟った。
直近の目標は、志望する芸術大学への入学。アートについて考え、デッサンを学ぶ日々を続けている。
「『アート』は、誰の中にもあって、身近で必要なもの。親への感謝やSNSでの何気ない発信も全部アートだと思うんです」
「アーティストは選ばれた人がなるもの」、そんな考えを打ち破る。自分ではなく、自分の作品が誰かの人生に影響を与えたり、軸になったりするのを夢見て――。
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