吉田琉雲さん(2025年6月号掲載)
- [更新日:2025年5月26日]
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よしだるくも
モトクロス国際A級ライセンス所持者で、クラスは「IA2」。「Bells Racing」所属。ビビッドな色合いのウェア(写真)がお気に入り。16歳、市内在住。

かっこよく走りたい!世界を目指す若きライダー
轟音をあげてバイクが一斉に走り出し、ジャンプ台から宙へ駆ける…。未舗装のコースを、時間内により多く周回する競技が「モトクロス」だ。全国大会に出場し、最高峰に次ぐクラスである「IA2」で上位で戦う高校生がいる。最高時速100キロメートル以上で走るコースは、雨で泥道になったり、前を通った選手の車輪の跡で、でこぼこしていたり、状況が常に変化する。
「どのラインを通れば1番速いかを瞬時に判断し、ハンドルを切ります。常に判断力が求められ、そこがおもしろいところです」
競技場でバイクに乗り始めたのはわずか3歳。同じくモトクロスの選手だった父の夢を引き継ぐような形で、この世界へ足を踏み入れた。最初はこども用の電動バイクから乗り始め、徐々に排気量を上げていった。大きな試合への初出場は小学4年生のとき。中学生といっしょに走る大会だったこともあり、結果は奮わず。しかし、この経験で闘志を燃やし、怖かったジャンプが飛べるようになった。
練習は週に1、2回。父の車にバイクを乗せて、専用の練習場へ向かう。コーナーを曲がる練習は、普段厳しい父も「1番やってきた」とお墨付きを与えるほど。中学生のときのときにベルギーに1か月修行に行ったこともあった。「世界に通用するライダーへ」という父の想いで練習を重ね、15歳でモトクロス国際A級ライセンスを取得。プロクラスへの昇格は当時の日本最年少だった。
「ダサい走りはしたくない。そんな気持ちで、常にかっこよくいられるように意識して走ってきました」
今乗っているバイクの排気量は250cc。競技の最高峰クラスである「IA1」に進むためには、450ccを乗りこなす必要がある。だが、今は速度が速すぎて操れない。「体が置いていかれるような状態」のため、更なる運転技術の向上が求められている。
「目標は、生駒から世界へ。まずは日本で優勝を目指します」
出場中の「D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025」は年間7回のレースを通して勝敗を争う。次は6月14日?・15日?、広島県で開催される。
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