石原ゆうこさん(2024年8月号掲載)
- [更新日:2024年7月26日]
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石原ゆうこ(いしはらゆうこ)
Cook Aid Nara代表。いこま経営塾卒業生。依頼があれば、料理系の地域活性化への講演も行う。管理栄養士。生駒市観光協会会員。市内在住。

料理を通して和文化の魅力を世界へ
メニューはカラフルな押し寿司に三輪そうめんのお吸い物、黒蜜きなこプリン。外国人が日本の文化に触れながら英語で学ぶ料理教室が生駒山の麓にある。
ゲストの多くは、世界中から日本を訪れる観光客だ。料理をしながら旅や自国の話に花が咲くプライベートなレッスン。床の間のある伝統的な和室で畳の香りに包まれて、料理を食べるまでが、「Cook Aid Nara」の体験だ。
「和食の魅力は四季折々の旬の食材を使い、行事をたいせつにすること。伝統的で健康的な『和文化』だと思います。使う野菜は時々で変えているので、季節も味わってほしいです」
母は茶道の先生。お茶を点てる時は必ず着物を着る。和文化が、いつも身近にあった。
こどもの頃から好きだったのは英語と料理。大学で栄養学を専攻し、イギリスでホームステイも体験した。栄養士として家電メーカーに就職し、外国語の調理器具の説明書を編集。結婚し育児中は、英語の添削アルバイトや翻訳会社勤務を通して実務英語を身に付けた。管理栄養士の資格を取得した後、16年間さまざまな病院で栄養指導などを行う。その中で、「食べることが健康の源」だと確信する。
ターニングポイントは、1人で訪れたシンガポールだ。そこで、ローカル料理を作る教室に参加。教えてくれたのは地元の主婦で、他の外国人観光客といっしょにローカル料理を作るおもしろさを知った。
「この感動を奈良を訪れる海外の人にも体験してほしい。それに自分も日本にいながら世界とつながれることがとても魅力的に思えたんです」
帰国後は、外国人に和食を教える「わしょクック認定講師」の資格を取得。令和5年3月、自宅で外国人向け料理教室「Cook Aid Nara」を開業した。
体験プランには、和文化を楽しめる工夫がちりばめられている。和室に馴染みのない外国人でもくつろげるように掘座卓に改装。ゲストを迎えるユニフォームは着物だ。
「今後の目標は、ゲストに生駒・奈良の魅力を広く知ってもらうこと。『和』を楽しむ1人として情報収集と発信を続けていきます」
お問い合わせ
生駒市経営企画部広報広聴課
電話: 0743-74-1111 内線(広報広聴係:4211、プロモーション係:4221)
ファクス: 0743-74-1105
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