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あしあと

    吉岡 伸次 さん(2022年7月号掲載)

    • [更新日:2022年7月1日]

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    吉岡 伸次(よしおかしんじ)
    市内では「山桜」「アカシア」「生駒百花」「ソヨゴ」のはちみつが採れる。ふるさと納税の返礼品としても人気。市内で創業50年以上の「吉岡養蜂園」の2代目。47歳。

    「蜂屋さん」としてはちみつ本来の味を届けたい

    こだわりは「ありのまま」。そんな養蜂園が生駒にある。効率化や輸送のために、加熱されていることが多いはちみつを、非加熱で製造する「吉岡養蜂園」だ。

    「蜂たちが作る蜜本来の味を届けたい。だから非加熱なのは、こだわりではなく当たり前ですね」

     ミツバチは、生駒山中や小平尾地区をはじめ、県内さまざまな場所で育てている。さらに、蜂は暑さに弱いため、6月から約半年間は北海道に拠点を移し、養蜂・採蜜を行う。

     「毎年同じ場所で採っても、天候や植物の状態などで、味は異なります。『これが今年の生駒の春や北海道の夏か』などと、違いも楽しんでもらえればうれしいですね」


    養蜂に携わり始めたのは、約20 年前。先代の影響で幼少期から身近な存在だったが、外の世界も知ろうと、7年間は企業で働いた。

     「気がついたら、養蜂の世界にいました。きっとそういうDNAだったんでしょうね(笑)」

     先代の頃から一貫しているのは、蜂をたいせつに扱うこと。最大で1000箱以上を、ただ採蜜するために管理するのではなく、「パートナー」として丁寧に接する。

     「親しみを込めて『この子たち』と呼んでいます。最大限に配慮しましたが、北海道への輸送で、多くが死んでしまったときが、これまでで一番つらかったですね」


    蜜を集める以外にも蜂は活躍する。授粉用に、いちご農家や種苗業者に貸すことも。用途に適した数や働く期間などを計算した蜂の群れをつくるのが腕の見せ所だ。

     「私たちは、蜂に関することを広く行う『蜂屋さん』だと思っています」

     蜂を育てる環境は、宅地開発などもあり大きく変わった。あまり手をかけずに蜜が採れる時代は終わり、蜂を良い状態に保つため、採蜜しない時期も育てる手間は惜しまない。

     「自然が相手なので、やり方は変えざるを得ません。微力かもしれませんが植樹も続けているんです」

     目標は、環境が変わっても、これまでどおりを貫くこと。今日も目の前の蜂に向き合い続けている。

     「やりがいは、お客さんの声。今後もこの子たちが作る『ありのまま』を届けられるようにがんばります」

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    [公開日:2022年7月1日]

    ID:30051