柴田達人さん 裕子さん(2024年7月号掲載)
- [更新日:2024年6月21日]
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柴田達人 裕子(しばた たつと ゆうこ)
共同代表の二人。IKOMAイコマ LローカルOCAL BUSINESSビジネス HハブUB卒業生。併設の「まめカフェ」はカフェ利用だけもでき、裕子さんこだわりの挽きたてコーヒーなどが味わえる。
「まちのエンタメ公民館」として人が集まる場所に
生駒駅近くにある、とある一軒家。コーヒーの香りが漂うおしゃれなカフェだが、奥の扉に秘密がある。扉の先には、大きなスクリーンにふかふかの椅子。好きな映像作品を持ち込めば、大画面に10個のスピーカーを備えた音響設備で鑑賞できる空間が広がる「MYプライベートシアターいこまめ座」だ。
「家のテレビとの大きな違いは、『音響』だと思います。昔の作品を再び観て『こんなに泣ける映画だったんだ』と言っていただいたことも。映画が持つ、人の心を動かすパワーを引き出せたのかなと思いました」と達人さんは話します。
夫婦ともに元・電鉄社員。退職を1年後に控え、後の暮らし方を2人で考えていた。「社会に貢献できる活動をしたい」と考える達人さん。けれど、好きなことでないと続けられないと感じた。脳裏をよぎったのは、映画と、何度か足を運んだ奈良市にある「ならまちシアター青丹座」。「これがやりたい」。実現に向けて、夫婦で歩き始めた。
物件探しや開業の知識を得るために、夫婦で市の空き家セミナーと創業スクールに参加。「シアターへのつなぎの空間を作りたい」と思い、裕子さんはカフェ開業のセミナーなどにも参加した。
シアターのプロデュースは「青丹座」の運営会社に依頼し、今年の4月にオープン。直前の名作上映会は、近所の人などで満席になった。二人は当時を振り返る。
「『こういう場所ができてよかった』と言ってもらったり、映画を見て感動してもらえたり。とてもうれしかったです」
利用者の大半は20~40代で、ライブ鑑賞など「推し活」の利用も多い。ウクレレのライブやセミナーなど、観る以外の使い方を利用者から提案されることもあり、場の可能性が広がりそうだ。
「若い人はもちろん、シニアも懐かしの映画をきっかけに、ここに集まる。そんな『地域のエンタメ公民館』になれたらと思います」
この一軒家は最初は駄菓子屋で、新聞販売店、空き家を経て、いこまめ座になった。「エンタメ」をきっかけに再び、人が集まる場所へ…。
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