浅香山部屋親方 浅香山 博之さん(2022年3月号掲載)
- [更新日:2022年3月18日]
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浅香山 博之(あさかやまひろゆき)
元大関魁皇。幕内成績は879勝581敗141休。幕内在位は歴代1位。右腕は「黄金の鬼腕かいな」と呼ばれるほどの怪力だった。

大阪場所は生駒で稽古 23年間の技を弟子へ継承
幕内優勝5回を誇るが、子どもの頃は相撲に興味がなかった。体格に恵まれ柔道に打ち込んでいた中学生の頃、周囲の勧めで町内の相撲大会に出場。偶然見ていた、友ともづな綱 部屋の後援者に勧誘され、中学校卒業前に地元を離れて友綱部屋へ入門した。
入門後も、なかなか相撲を好きになれなかったが、練習を続け、上京してから4年で十両へ昇進。翌年に新入幕を果たす。親方から「頂点を極めて欲しい」との希望を込められ、四し こな股名を「魁かいおう皇」に改名した。金星を獲得したり、三賞を受賞したりするなど、華々しい活躍で土俵を沸かせ、幕内在位は歴代1位の107場所。39歳まで現役を続けた。
「稽古は6時から10時まで。そのうち、相撲を取るのは約2時間で、1日に百番は取っていましたね。親方になった今では弟子一人ひとりにあった指導を意識しています」
引退してからは世話になっていた友綱部屋に所属し、後輩力士の指導にあたった。しかし、「弟子になりたい」と言ってくれる後輩力士がいたため、独立を考え始めた。
独立を決心してから、すぐに部屋の立ち上げに向け動く。弟子を育ててみたいという気持ちもあり、独立に抵抗はなかったが、場所ごとに設ける稽古場のことで頭を抱えることに。それでも、関係者の紹介を頼って、なんとか立ち上げた。
「3月の大阪場所のときは、8年前から生駒の『くろんど荘』で稽古をしています。のんびりとした時間が流れていて、日々忙しく動き回る力士たちも落ち着いて稽古ができていると思います」
各稽古場を選ぶとき、重視したのは駅に近いことだ。しかし、くろんど荘があるのは高山町。駅まで歩いて通える距離ではない。それでも、オーナーから「駅まで送迎を行う」と熱心に勧誘されたことと、下見に訪れたとき、のどかな場所に惚れ込んだことが決め手になった。
「ご縁があって、生駒で稽古をさせてもらっています。もっと地域の皆さんに知ってもらいたいです。そして相撲に興味を持ってくれた子どもたちに、力士になりたいと思って浅香山部屋に入り、上を目指してほしいですね」
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