岡田 陽大さん(2025年10月号掲載)
- [更新日:2025年9月29日]
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おかだ ひなた
レーシングライダー。2024 全日本ロードレース選手権(JP250)ランキング2位。2025 Yamaha R3 bLU cRU Asia-Pacific Championship参戦中。18歳。

「バイクはチームスポーツ」走りの先に、夢は広がる
サーキットにエンジン音が鳴り響く。コーナー、立ち上がり…。バイクを操りコースを駆け抜けるのは、世界一のレーシングライダーを目指す高校生だ。
「時速200キロメートルのスピード感は最高。ただ圧勝するよりも、競い合って勝つレースが楽しいです」
きっかけは小学1年生のとき。ゴーカート目当てで父親に連れてきてもらった「スポーツランド生駒」で、ポケットバイクに乗った。その走りを見た施設のオーナーから「この子はバイクに乗るべきだ」と資質を認められた。
それから全国のサーキットを走り、大会に出場。小学5年生までに、各地でコース新記録を3回も樹立した。中学1年生から、レーシングスクール「HRS鈴鹿」で修行。スクール歴代最速タイムを記録し、16歳で、近畿選手権2位を獲得した。しかし、アジア大会では2年連続予選で敗退する。
高かった世界の壁、自分の進路…。バイクをやめようかと思っていた時、知り合いのライダーからチームへの勧誘を受ける。「もう1度世界を目指したい」という想いが湧き上がり、家族を説得して、チーム「AKENO SPEED」で再スタートを切った。
参戦中の「ヤマハR3ブルークルーアジアパシフィックチャンピオンシップ」。アジア・オセアニアの若手選手が競う大会だ。世界への挑戦に意気込むも、初戦は3位。悔しがっていると、チームの整備士やマネージャーが声を掛けてくれた。「たとえ転んでも、1位じゃなくても、陽大が笑顔で走ってくれたらそれだけでうれしい。気楽にいけ」。肩の力が抜け、その後のレースは5戦連続1位。前半戦をトップで終えた。
「バイクはチームスポーツです。レースの後、喜びを分かち合う時間が大好き。支えてくれるチームの仲間や家族、関わってくれる人たちへの感謝をたいせつにしています」
今の目標は、排気量を上げて正式なプロになること。そして、世界一の景色を見ることだ。
「将来は、誰もがバイクを始めやすい環境づくりにも取り組みたい。バイクのすばらしさを、たくさんの人に伝えていきたいです」
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