千歳 晶子 さん(2023年8月号掲載)
- [更新日:2023年7月28日]
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千歳 晶子(せんさい あきこ)
市内を中心に幼稚園・保育園やマルシェなどのイベント、カフェで紙芝居を披露している。「すぅじぃ」は、高校時代のニックネームが由来。二児の母、市内在住。42歳。

独自の技術でからくりに命を吹き込む職人
マンドリンの演奏と歌声が聞こえてきたら、楽しい紙芝居の始まり、始まり。愉快なオリジナルキャラクターに、「クスッ」と笑えるストーリー。赤いスカーフを頭に巻きオーバーオールを着ると、千歳晶子から紙芝居屋さん「すぅじぃ」に変身する。
手作りのパペット人形と共に繰り広げられる紙芝居は、子どもに大人気。自身の子育ての経験を生かし、クイズを交えたり、手遊びをしたり、観客を飽きさせない技が光る。
「紙芝居は、お客さんとコミュニケーションをとり、いっしょに物語を盛り上げられることが魅力です」
好きなことは、話すことや作ること。大学生の頃はミュージカルやバンド活動に励み、大人になってからは、結婚式の司会やコメディの演劇、イラストデザインなどを仕事や趣味にしてきた。
子どもが大きくなって、前職の司会業に復帰しようと考えていた頃、子宮体がんを発症。病を乗り越えるも、長時間の立ち仕事への復帰にはドクターストップがかかった。
落ち込んでいたが、「ゴスペル☆IKOMA」に参加し元気を取り戻していく中、「後悔したくない、好きなことをして生きていきたい」と思うように。自分も子どもが小さいときに、さまざまなサポートを受けたことを思い出し、「子育てに関することで、恩返ししたい」と行動に移した。
「自分のできることを考え、子育て中にボランティアでやっていた紙芝居を1年前に再開しました。これまでの経験が全て今につながり、物語で言う『伏線回収』なんだなぁって思います」
紙芝居は、ストーリーや絵を工夫すれば、全世代が楽しめるエンターテインメント。介護施設での上演を考えたり、オーダーメイド紙芝居の制作を始めたり、活動の幅を広げようとしている。
「作って演じるおもしろさを伝えたくて、パペットづくりワークショップを開催するなど、最近は挑戦の日々です。勇気は振り絞っても、また湧いてきますからね」
デジタルの時代にあえてアナログの「令和の紙芝居屋さん」として今日も前に進む。
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