不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備などのガス系消火設備を設置している建物の関係者の皆様へ
- [更新日:2023年1月6日]
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令和3年4月15日、東京都新宿区のマンションの地下駐車場で不活性ガス消火設備の消火剤(二酸化炭素)の誤放出とみられる事故が発生し、5名が死傷しました。
不活性ガス消火設備に起因する事故は、令和3年1月23日にも東京都港区のビルの地下駐車場で発生しており、点検作業員2名が亡くなっています。
このような事故を防ぐため、不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備などのガス系消火設備を設置している建物の「関係者(利用者・従業員・警備員等)」の皆様、建物の「保守管理作業に従事される事業者」の皆様は以下の項目に十分に留意されるようお願いします。

1 建物の関係者(利用者・従業員・警備員等)の皆様へ
〇火災の場合以外、「消火ガス放出用の手動起動装置」に絶対に触れないでください。
〇消火ガス放出用の手動起動装置の操作カバーを誤って開け、警報装置が作動した場合は、カバーを閉め、状況に応じ、復旧しているか点検業者などへ確認を依頼してください。
〇消火ガス放出用の手動起動装置を押した場合でも、放出されるまでの間は手動起動装置の中にある「停止スイッチ」を押すことで消火ガスの放出を停止できます。放出されるまでの時間を今一度ご確認ください。
〇消火ガスが放出される旨の警報装置が作動し、防護区画内やその周辺に建物利用者がいる場合は、ただちに避難するよう呼びかけてください。
〇消火ガスが放出される旨の警報装置が作動した場合は、ただちに防護区画の外へ退避してください。
〇ガス系消火設備が放出された場合は、消防機関へ通報するとともに、その他の異常を確認した場合も点検業者へ連絡してください。また、防護区画内やその周辺には、安全が確認されるまで立ち入らないでください。
〇消防法令に基づき、定期的な点検整備を行ってください。

2 建物の保守作業に従事される従業員の皆様へ
〇駐車場、電気室、ボイラー室、通信機器室などには、ガス系消火設備が設置されている場合があります。必ず建物関係者に消防用設備の設置状況などを事前に確認してください。
〇周辺での工事や消防用設備等の点検を行う際は、その旨を建物関係者や利用者に必ず説明してください。また、ガス系消火設備の閉止弁がある場合は、作業実施前に必ず「閉」にした上で工事や点検を行ってください。
〇ガス系消火設備の適切な取り扱い方法、作動した場合の通報・避難方法などについて、消防用設備等の点検時に建物関係者に周知してください。

参考
ハロゲン化物消火設備・機器の使用抑制等について(通知)
全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて(通知)
地下駐車場等に使用される二酸化炭素消火設備の点検作業等における労働災害の防止について(情報提供)
二酸化炭素消火設備の誤放出に注意してください(注意喚起)
お問い合わせ
生駒市消防本部予防課・消防署本署:0743‐73‐0119・南分署:0743‐76‐0119・北分署:0743‐79‐0119