良奈 ちはるさん(2026年1月号掲載)
- [更新日:2025年12月23日]
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よしな ちはる
現代アート作家・看護師。JWマリオット・ホテル奈良が推進する「Artist-in-Residence Program」に選出され、同ホテルに作品を常設展示中。市内在住。
光と色を模様で表現する現代アート作家
星のようにきらきらと瞬いているのは、夜空を描いた大きな絵画だ。近づいて目を凝らすと、繊細な線は色鉛筆・星は貝殻を用いて描かれ、四方を包む額にはやわらかな和紙が使われている。
看護師として働きながら、毎日少しずつ制作を積み重ね、時には数か月かけて1つの作品を生み出す。夜空や生命の循環など、さまざまなテーマを描きながらも、根底には共通する想いがある。
「日常のささやかな変化や風の匂いなど、五感を通して心が動いた瞬間から着想を得ています。例えば新たな生命が誕生する瞬間など、温度のある感情を届けたいんです」
原点は、幼いころ祖父母の手作りのおもちゃや服など、身近な素材で丁寧に作られたものに囲まれて過ごした時間にある。身の回りにある素材の温もりをたいせつにしてきたからこそ、その時々で作品に最も寄り添う素材を選び、組み合わせていく。令和6年に高知県で出会った土佐和紙もその1つ。和紙の質感と生産者の和紙づくりへの誠実さに心を奪われ、「この魅力を届けたい」と額に取り入れるようになった。
「長く使えるよう丁寧に作る生産者の思いを、作品を通して表現したいと考えています」
観察力と察知力を研ぎ澄ませながら制作を続ける日々は忙しい。それでも続けられるのは、人との縁に支えられてきたからだ。土佐和紙との出会いが表現を広げたように、生駒でも温かなつながりが生まれている。令和元年、ボランティアとして参加した高山竹林園で行われた高山竹あかりで出会った、往馬大社の夫妻との関係が活動の励みとなった。「アートを通して地域と交流したい」という思いと、夫妻の「神社を気軽に集まれる場所にしたい」という思いが合わさり、昨年3月同神社でこどもたちと影絵パフォーマンスを開催。感情を分かち合いながら表現する喜びを改めて実感した。これからも縁を育みながら、表現で感情をすくい上げ、新たな景色を描き続けていく。
「地域とつながることでできた縁をたいせつにしながら、世界中の人の心に響く作品を届けたいです」
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