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あしあと

    杉江 久男さん(2021年1月号掲載)

    • [更新日:2022年1月28日]

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    杉江 久男(すぎえひさお}
    生駒市アマチュア無線局非常通信協力会(I.A.E)会長。アマチュア無線従事者の1%以下しか持っていない第1級の資格を持つ。66歳。北田原町在住。

    災害時の情報収集・伝達でまちの役に立ちたい

    パトカーと警察署や漁船と港、飛行機と管制塔を電波でつなぐ無線通信(以下、無線)。巨大な基地局を介す携帯電話と異なり、発信者と受信者が個別にアンテナを設置し、直接電波を交信することで情報をやり取りする。アマチュア無線は、個人が自宅や車で楽しむ無線だ。
    携帯電話などの通信は、基地局をつなぐケーブルが断線し使えなくなる可能性もはらむ。災害時には、直接電波を交信する無線が有効な連絡手段になると考え、「生駒市アマチュア無線局非常通信協力会(以下、I・A・E)」を昨年2月に無線仲間19人と立ち上げた。
    「災害時、まちの被害状況をいち早く目の当たりにするのは、まちに暮らす私たち。自宅近くの被害状況を発信するのに無線が役立つと思ったんです」

    幼少期から電気機器への興味が強かった。部品を集めては、電気装置を自作。そんな中、当時よく読んでいた科学雑誌でアマチュア無線を知る。無線機を作ってみたいと17歳で資格取得に向けて勉強を開始。高校卒業後すぐに現在の第1級アマチュア無線技士の資格を取り、自宅にアンテナを設置した。それ以降、世界各地の人と自由に話せる無線に魅了され続けている。
    「自分で作った無線機で初めて交信できたときの喜びと感動は、今でも忘れられません」

    I・A・Eとして、アマチュア無線の普及や災害時のネットワークを拡大しようとしていたとき、「コロナ」が日本を襲った。イベントでの普及活動などは自粛。できることから始めようと、市内の無線仲間へ地道に声を掛け続け、会員数は37人にまで増えている。
    「アマチュア無線に携わる人は年々減り続け、今ではピーク時の3分の1以下。興味を持ってもらえるように、無線の楽しさも伝えていきたいです」
    毎週木曜日にメンバー全員で交信し、テストを重ねる。また、市と連携して通信訓練を実施するなど、市内全域の被害状況を市役所や地域に伝える環境を整え、いざというときに備えている

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    生駒市市長公室広報広聴課

    電話: 0743-74-1111 内線(広報広聴係:4211、プロモーション係:4221)

    ファクス: 0743-74-1105

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    [公開日:2022年1月28日]

    ID:28612