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あしあと

    林 隆志さん(2021年8月号掲載)

    • [更新日:2022年1月31日]

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    林 隆志(はやしたかし)
    アメリカや本場中国福建省で武術を学ぶ。帰国後は、留学生や障がいのある人などへも積極的に武術指導を行う。2021年5月、著書「武術コミュニケーション」を出版。

    「できない」で断らない誰もが武術に親しめる環境を

    中国にある峨が眉び山さん近辺で生まれたカンフー「自然門武術」。技はもちろん、呼吸法に重きを置く流派で修行を30年近く続けている。
    「来る人を拒まない」という信条で開く教室には、障がいのある人や認知症を患う高齢者も多数参加。受講生からは「隔たりがなくてうれしい」など、喜びの声が寄せられる。
    「障がいのある人が、とある武術教室で入会を断られたと聞いたんです。理由があってのこととは思いますが、自分は失敗を恐れず迷うくらいなら受け入れると決めました」

    家族に渡米を勧められ、21歳で単身ニューヨークへ。友人に誘われ、カンフー教室の門をたたいた。カンフーの印象は、映画で観た「酔拳」程度。4年間取り組んだが、初出場した全米大会は惨敗だった。
    2001年9月11日、同時多発テロを経験。仕事で出入りしていたビルだった。「人は死ぬ」と強く感じると同時に、「死ぬまでに何か遺したい」と意識するように。毎日の練習に加え、自主的に夜道を走るなど、ギアを一段階上げた。
    その結果、2004年に全米大会で初優勝。翌年には連覇も達成した。3連覇はできなかったが、そのことが武術を見直すきっかけに。全米武術協会の提案もあり、本場中国での修行を決断した。
    「中国では技術の差に驚愕。毎日、ごはんを食べる手が震えるほど、段違いに厳しい修行でした。励まし合える仲間がいたから1年間乗り切り、成長できました」

    帰国後は、市内をはじめ関西一円で教室を開催。カンフーだけでなく、太極拳や護身術など、指導は多岐にわたる。渡米中、自身が語学ボランティアに助けられた経験から「留学生に身体を動かして、ストレスなく過ごしてほしい」と、留学生向けの教室も無料で開催。関係は卒業後も続く。
    2年前には、市内の武術教室などが一堂に会する「武術フェスタ」を主催。さまざまな武術に触れられるよう、多くの市民の協力を得ながら実現させた。「コロナ」収束後には第2回も考えている。
    「印象的だったのは、子どもたちが楽しむ姿。今後もさまざまな人に武術の良さを伝え続けたいですね」


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    [公開日:2022年1月31日]

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