浦林 直子さん(2021年2月号掲載)
- [更新日:2022年1月31日]
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浦林 直子(うらばやしなおこ)
本市社会教育委員や市民活動推進センターららポートの登録ボランティア団体の代表委員会会長を務める。いこまファミリア吹奏楽団でも活躍中。
誰もがあたたかさを感じられる社会を目指して
障がいがある子の親に少しでも自由な時間を作ろうと始まった障がい児保育「ひまわりのつどい」。「明るく楽しくひまわりのように」をモットーに知的障がいなどがある当事者の社会参加・交流を目的としたイベントなどを35年間続けている。
現在、メンバー(当事者)は約30人。バーベキューやハイキングなどを年6回開催し、運営は毎回募集するボランティアが担当する。老若男女問わず集まった人が、互いに補い合い対等に楽しむのが特徴だ。
「英語圏では『Cチ ャレンジドhallenged』と呼ばれる障がいのある人。イベントでは、メンバーが助け合う姿も多く見られます。そのおかげか、これまでケガや事故が一度もないんですよ」
学生時代に留学していたアメリカで、大学や街中を自由に出歩く障がいのある人の多さと、それを受け入れる社会に心動かされた。帰国後、友人に誘われて参加した勉強会で、当時のひまわりのつどいの代表に声をかけられ、ボランティアとして参加。先輩ボランティアやメンバーの自然体の関わりに感銘を受け、続けて参加するようになった。
「しんどかったことは一度もありません。毎回楽しくて、逆にパワーをもらっているんです」
子育てが落ち着いた頃、代表に就任。つどいのときのように「必要とする人にサポートするのが当たり前な雰囲気」が、社会にも必要だと感じながら活動を続けてきた。
「自分は先人が築きあげた活動を受け取っただけ。より良い形で未来へ引き継がなければと思っています
幸せを、障がいのある人が感じられる地域になれば、子どもや高齢者など、さまざまな人にも優しいまちになるはず。そう考え、英語教室を開く傍ら、「社会教育」や「SDGs」の推進にも取り組む。
「社会教育を通して、広い視野で物事を見られる人が増えれば、目指しているあたたかい社会の実現に一歩近づくと信じています」
誰もが、いずれ介助される側になったり、突然サポートが必要になったりするかもしれない。そんなときに周りの人と、手を差し伸べ合える社会が当たり前になるように、日々奮闘を続けている。
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