ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

検索

サイト内検索

あしあと

    西村 佳美さん(2021年10月号掲載)

    • [更新日:2022年1月31日]

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

     

    西村 佳美(にしむらよしみ)
    クツワ工業株式会社(北田原町)代表取締役社長。前任である父の後を継ぎ就任した。働くうえで意識しているのは「目配り・気配り・心配り」。2児の母。

    昔も今もこだわりは「品質」筆箱を通して笑顔を届ける

    最盛期、年間約70万本の筆箱を製造していた会社が本市にある。品質には絶対の自信を持つ「クツワ工業株式会社」。同社で3年前から代表を務める。経費削減で工場の海外移転が主流となる中、国内製造にこだわり、今では国産児童用筆箱を作る唯一の会社となった。
    工場にベルトコンベアはなく、工程ごとに人が機械などを操作する。機械は誰もが扱えるものだが、各個人が「高品質なものを作る」という意識で目を光らせ、作業に臨む。
    「私たちは『モノづくりの会社』。利益も大事ですが、従業員には必ず、品質がおろそかになっていないか、一度立ち止まってチェックするように徹底しています」

    親会社である「クツワ株式会社」時代から110年以上、数え切れないほどの筆箱を開発。新しい機能を付けたり、色・形を変えたり、時代の流れに応じて変化を続けてきた。
    しかし、扱う児童向け筆箱は、学童文具業界では、ごく一部。購入されるのは、主に小学1年生の頃だけで、大きな売上を出すのは難しい。
    価格競争も激化。高品質をうたってもバイヤーは、安い他社製品を仕入れる。少子化も重なり、業界で「シェアナンバー1」であるだけでは、先はないと考えるようになった。
    「自分の『家』同然の会社を途絶えさせたくない想いは、誰よりも強いです。企業理念でもある『挑戦』を胸に、日々努力を続けています」

    挑戦が形になった一つが、工場独自のブランド「Kukumi」だ。大量生産は行わないが、従業員たちが自ら企画・デザインした商品をオンライン限定で販売している。
    「従業員は20人ほどですが、それぞれがプライドを持って働いています。課題などは毎日のWeb会議で共有。すぐに改善しています」 作っているのは、「誰もが知っていて、もらった人もあげた人も笑顔になるもの」。培ってきた高い技術力で目指すのは世界だ。特許を取得したり、大人向けの筆箱を開発したりと、挑戦は尽きない。
    「当社は創業から50年。その半分を生駒でお世話になっています。生駒市も市制50周年とのことなので、『メイドイン生駒』のコラボ商品も作ってみたいですね」

    お問い合わせ

    生駒市経営企画部広報広聴課

    電話: 0743-74-1111 内線(広報広聴係:4211、プロモーション係:4221)

    ファクス: 0743-74-1105

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム

    [公開日:2022年1月31日]

    ID:28631