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あしあと

    谷山 正道さん(2021年11月号掲載)

    • [更新日:2022年1月31日]

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    谷山 正道(たにやままさみち)
    奈良県立大学客員研究員。生駒市古文書調査員。著書に「近世民衆運動の展開」(髙科書店)、「民衆運動からみる幕末維新」(清文堂出版)など。本市在住。

    まちへの興味・関心を高める生駒の歴史を伝えたい

    まちの歩みをまとめ、後世に伝え遺すため自治体が発刊する「自治体史」。市制50周年を機に、今年36年ぶりに新しく編さんが始まった「生駒市史」の近世史(織しょく豊ほう政権期~廃藩置県)を担当している。
    「地域に暮らす人々の視点で歴史を解き明かし、その魅力を発信していきたいんです。一般の人が努力して生きてきた歩みだからこそ、生駒の歴史の魅力を身近に感じられるのではないかと思っています」

    小学生のとき、父が買ってくれた歴史の本を読み、歴史が好きになった。高校の社会科教諭を目指し、広島大学に進学。しかし、卒業論文を作成するため、桜井市内の旧家の古文書を研究したことをきっかけに、研究者の道を歩もうと考えるようになった。
    「卒業論文の担当教員に『一つの村だけで大和の歴史を調べたつもりかね』と言われ、とことん調べつくそうと火がつきましたね」
    広島大学から奈良県内の大学へと所属を変えながら、県内に眠る古文書の研究を続け今年で約50年。調査した県内の旧村は500か所以上になる。自治会(農家組合)や古くから続く家々を直接訪ね回り、古文書を発掘し続けてきた。
    「世紀の大発見は難しいですが、古文書を調査する中で、小さな新事実を発見することは多々あるんです。その発見が生む新たな疑問を少しずつ解明していくのが、何とも楽しいですね」

    近世史の他、古代史や文化遺産など、時代やテーマに分けて4巻の本編を順次刊行する生駒市史。令和9年度の完成に向け、30人ほどの専門家と約20人の市民ボランティアが、史料の収集・解読・整理を進めている。
    「生駒市史は、まちの歴史に興味を持ってもらうきっかけの一つ。市民の皆さんが『へぇー、そうなんだと感嘆し、自分でも、さらに調べてみようという思いが持てるような市史を作りたいです」
    まちの歴史をいつでも調べられる土壌づくりも市史編さんの重要な役割だと考えている。本編に加え、史料集も順次刊行するとともに、史料そのものの保存にも力を注ぎ、後世につないでいく。

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    生駒市経営企画部広報広聴課

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    [公開日:2022年1月31日]

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