たばこの健康影響について
- [更新日:2026年5月29日]
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たばこの害について知っていますか?
たばこの3大有害物質

・ニコチン 血管を収縮させて血液の流れを悪くし血圧を上げます。依存性が高く、中毒性があります。
・タール 60種類以上の発がん性物質が含まれています。
・一酸化炭素 体を酸欠状態にします。動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを上げます。
たばこを吸い続けると…
様々な疾患を発症するリスクが高くなります。
例えば、たばこを吸う男性は、たばこを吸わない男性に比べて肺がんによる死亡率が4.5倍高くなるという報告があります。
その他、喫煙者は非喫煙者に比べて、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症等)や脳卒中の死亡の危険性が1.7倍高くなると言われています。
喫煙は「がん」だけではなく、多くの病気と関係しています

喫煙は「がん」だけではなく、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの循環器疾患、気管支炎・肺気腫の総称である慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息などの呼吸器疾患の原因になります。その他に、2型糖尿病、歯周病等の原因にもなると考えられています。

「肺の生活習慣病」COPD発症のリスクの増加
肺気腫や、慢性気管支炎などの呼吸器系疾患が含まれます。たばこに含まれる有害物質を長年吸い込むことで気管支に慢性的な炎症を起こしたり、肺胞が少しずつ破壊されていく病気です。その結果、肺の機能が気づかないうちに低下し、からだが酸素欠乏になる病気です。主な原因はたばこ(患者の90%が喫煙者)であることから、「肺の生活習慣病」とも言われています。
女性特有のがん、肌荒れ、他にも…
子宮頸がんや乳がんなど女性特有のがんの発症率が高くなります。また肌荒れやシミ・そばかす、不妊の原因になったり、骨粗鬆症のリスクが高まります。
若いうちから吸い続けるとより危険
青少年期にたばこを吸い始めると、成人後に吸い始めた場合に比べて、がんや虚血性心疾患などに罹患する危険性がより高くなります。肺がんでは、20歳未満で喫煙を開始した場合の死亡率は、非喫煙者に比べて5.5倍となっています。
吸い始める年齢が若いほど、ニコチンへの依存度が高い人が多くなると言われています。
「最初の一本を吸わないこと」が大切です。
子どもへの悪影響
- 妊婦が喫煙すると…流産・早産・周産期死亡のリスクが高まり、早産は3.3倍、低出生体重児出産は2.4倍になります。胎児の発育遅延も生じます。
- 産婦が喫煙すると…母乳にニコチンが含まれているため、母乳を飲んだ赤ちゃんが乳幼児突然死症候群(SIDS)、肺炎、気管支炎などになりやすくなります。
- 乳幼児の受動喫煙…SIDS(乳幼児突然死症候群)、中耳疾患、喘息の発症や重症化、う蝕
- 親が喫煙していると…子どもの喫煙率の増加

「加熱式たばこ」と「電子たばこ」について
| 加熱式たばこ | 電子たばこ |
|---|---|
| たばこ又はたばこを含むものを燃焼せず、加熱(水その他の物品を加熱することによる加熱を含む)して、たばこの成分を吸引により喫煙し得る状態に製造されたたばこ。 (出典:たばこ税法第2条第2項第1号ホ、総務省消防庁「加熱式たばこ等の各種法令での取扱い」平成30年7月25日) | 香料などを含む溶液を電気的に加熱し、発生させたエアロゾル(蒸気)を吸入する製品。 (厚生労働省 e-ヘルスネット『電子たばこ』を参考に作成) |
加熱式たばこの健康への影響
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「加熱式たばこの健康影響」)
電子たばこの健康への影響
厚生労働省のホームページにおいて、以下のように注意喚起があります。
「電子たばこの使用と疾病及び死亡リスクとの関連について現時点では明らかではありませんが、海外の事情を踏まえると、健康被害を起こすおそれが否定できません。電子たばこを使用して、呼吸困難、息切れ胸痛といった呼吸器症状が見られる場合など具合が悪くなった場合には、その製品使用を直ちに中止し、医療機関を受診してください。」(厚生労働省「電子たばこの注意喚起について」)
加熱式たばこと同様に、現時点では蓄積データが少なく、健康影響がよくわかっていない現状があります。
たばこはどうしてやめられないのか

たばこをやめられないのには「心理的依存」と「身体的依存」の2つの原因があります。
心理的依存と身体的依存について
心理的依存
仕事の区切りの一服など喫煙が習慣となり、たばこを吸うと落ち着く・吸わないと口寂しいと感じるようになり、心理的依存へとつながります。
身体的依存(ニコチン依存)
ニコチンが大脳の快楽中枢に作用し、依存を引き起こします。
禁煙をはじめよう
長年たばこを吸っていても、たばこをやめれば健康は取り戻せます。
いつまでもいきいきと健康に暮らし続けるために、禁煙を始めてみませんか?

禁煙のポイント
- 禁煙を開始する日を決める
- 禁煙を宣言する
- なぜ禁煙したいのか理由を書き出す
- たばこの煙に近寄らない
- たばこを買える場所に近寄らない
- たばこが吸えない場所を利用する(禁煙席、公共施設など)
吸いたい気持ちが出てきたら…
- 深呼吸をする
- 水や氷、熱いお茶を口にする
- 体を動かす(散歩、体操、掃除など)
- 歯をみがく
家族のサポート
禁煙する人は、ニコチン切れによる離脱症状で一時的にイライラしたり元気がなくなったりします。
そんな禁煙挑戦者にとって、最も心強いサポーターは家族です。サポートをするためのポイントを紹介します。
・禁煙する人に自信を持たせる(短時間でも禁煙できたら褒める)
・環境を整備する(たばこ・ライター・灰皿等を処分もしくは預かる、吸っていた場所を掃除する)
禁煙お役立ち情報
禁煙のおくすり
| ニコチンパッチ | ニコチンガム | バレニクリン(チャンピックス) |
|---|---|---|
| 医師の処方 | 薬局販売 | 医師の処方 |
・ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬 ・ニコチン離脱症状を抑制 | ・ニコチンを口の中の粘膜から吸収させるガム製剤 | ・ニコチンを含まない飲み薬 ・ニコチン離脱症状を抑制 ・喫煙による満足感を抑制 |

禁煙サポート
禁煙治療

禁煙は禁煙外来にて治療することが可能です。
禁煙治療は、一般的に5回(12週間)の診察で完了します。
医療機関に相談して禁煙治療を始めましょう。
(注意)禁煙治療を保険診療で受けるためには一定の要件を満たす必要があります。要件を満たさない人が禁煙治療を受ける場合は自由診療となります。
禁煙相談
薬局でも禁煙の相談や支援を受けることが出来ます。
インターネット禁煙マラソン
奈良県ではインターネットを利用し、専門家への相談や禁煙成功者からのアドバイスを受けられるサービスを提供しています。(奈良県在住・在勤者限定)
インターネット禁煙マラソンとは、電子メールや掲示板で禁煙に関する情報が得られ、禁煙をしている仲間や禁煙に成功した先輩との掲示板での交流、また、禁煙支援の専門家への質問等ができるサービスです。
禁煙支援医療機関の一覧や禁煙支援薬局の一覧、インターネット禁煙マラソンの参加申込みについて詳細はコチラ(別ウインドウで開く)
「受動喫煙」について
受動喫煙について詳しくはコチラ(別ウインドウで開く)
たばこの副流煙には有害物質がたくさん!!
たばこの有害物質は、本人が吸う主流煙よりも副流煙に多く含まれています。
たばこを吸わない人でも煙を吸わされる受動喫煙によって、たばこを吸う人以上に健康が損なわれます。
たばこを吸わない妻でも、夫がヘビースモーカーの場合、肺がんになるリスクは2倍に高まると言われています。
妊婦が受動喫煙をすると、流産や早産、新生児の低体重化のリスクが高くなります。
こどもにも影響があります
親がたばこを吸う家庭のこどもは、肺炎や気管支炎、喘息、中耳炎などになりやすいと言われています。
また、たばこの煙に慣れ、将来喫煙者になる可能性が高くなります。
たばこはこどもの誤飲事故の1位を占めています。
たばこの誤飲は急性ニコチン中毒を起こすことがありとても危険です。(たばこ1本に含まれるニコチンは、幼児の致死量に相当するほど強い毒性を持っています)
「外で吸う、換気扇の下で吸うから大丈夫」は間違い
家庭の換気扇では、たばこの煙に含まれる多くの有害物質は取り除けません。
また、たばこを吸った後の息には、吸っている時と同じくらいの有害物質が含まれています。
外で吸ったとしてもそのまま部屋に入れば、有害物質が一緒に持ち込まれることになり、受動喫煙は防げません。
