オーバードーズ(一般用医薬品の乱用)について
- [更新日:2024年8月29日]

「オーバードーズ」「OD」とは
ドーズ(Dose)とは、1回あたりの服薬量のことを意味します。
医薬品を、決められた量を超えてたくさん飲んでしまうことを指して、「オーバードーズ(Over Dose)」と言われています。
特に最近、かぜ薬や咳止め薬などを、かぜや咳の症状を抑えるためではなく、感覚や気持ちに変化を起こすために大量に服薬することを指して、「オーバードーズする」「ODする」などと言われています。
医薬品は、安全に効果を発揮するために用法や用量が決められています。
たくさん飲みすぎると、肝障害などの健康被害や、依存症状を起こす場合もあります。最悪の場合は死にいたるおそれもあり、身体に大きなダメージを与えてしまいます。
特に、薬局やドラッグストアで買える「市販薬」には、いろいろな成分が含まれるため、たくさん飲んで中毒になった時に、作用が影響し合って、原因が分からなくなる場合があり、治療がとても難しくなってしまいます。
さらに、服用を続け薬に依存状態になると、自力ではやめられなくなることがあります。
オーバードーズは、「こころ」と「からだ」を傷つける、危険な行為です。

「オーバードーズ」をしてみたい、やめられない気持ちになったら
「つらい気持ちがODで和らいだ」「ふわふわ気持ちよくなって、嫌なことが忘れられる」と聞いて、興味をもったり、一度くらいやってみようか、と思ったことがあるかもしれません。
危険だとわかっているのに、止めたい気持ちはあるけれど、「つらい気持ちになるとODしてしまう。それで死んでしまってもかまわない・・・」
もし、そんな状況だったら、その気持ちを誰かに話してみませんか。
つらい気持ちや嫌なことを誰かに話したり、困っていることを相談することで、そんな状況が少し変わるかもしれません。
身近な人に話すのが難しければ、専門家に相談できる窓口もあります。
(相談は本人でなくてもできます。)
「相談しても問題が解決するわけじゃない」「どうせODをやめろと言われるだけでしょ」と思うかもしれませんが、相談窓口の役割は、その行為自体をやめさせることではなく、
「あなたの話を聞き、あなたの助けになること」です。
だれかに相談するのは、勇気がいるかもしれません。そんなに難しく考えなくても、ただ誰かとなんでもない話をするだけで、こころが少し晴れることもあります。
あなたがお話ししてくれるのを、待っています。

相談窓口
精神保健福祉士や保健師、心理士などの専門職員がいます。センター内に「奈良県自殺対策支援センター」が設置されており、つらい気持ちやODをやめたくてもやめられないことについての相談を受けています。様々な相談窓口の案内も行っています。
薬物に関することや薬物情勢、薬物乱用に関する相談を行っています。

その他の相談窓口
はーとほっとルームは、悩みやこころの中の辛さを一緒に見つめる場所です。ちょっとしたことでもかまいません。「周りの人には話しにくい。けれど誰かに聞いてもらいたい。」と思ったらご相談ください。
24時間365日、だれでも無料・匿名でチャット相談できるサイトです。
●孤独・孤立支援ポータルサイト「ここぽ」(別ウインドウで開く)
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