『HSP』をご存知ですか?
- [更新日:2022年1月5日]
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HSPとは
HSP(Highly Sensitive Person)とはアメリカの心理学者であるエイレン・N・アーロン氏が提唱した言葉で、「人一倍敏感な人」のことです。病気や障がいではなく性格の一つで、生まれつきの気質・性質と言われており、脳の神経システムに違いがあるということが分かっています。
HSPは診断名ではないため、医療機関で診断されることはありません。5人に1人はHSPとも言われており、実は多くの人が持っている性質です。生まれつきのものですので、あくまでも性質とポジティブに捉えるようにしましょう。

特徴
HSPには「DOES」と呼ばれる以下のような特徴があると言われています。
「DOES」・・・HSPの特徴とは?

【Depht of processing】プロセスの処理が深い
何事も深く考えて処理するので、行動に時間がかかります。

【easily Overstimulated】刺激を強く受けやすい
五感が敏感で、過剰に刺激を受けやすいため、音や光に敏感で苦手だったりします。

【Emotional responsiveness】感情的な反応が強い
共感性が高く、感情移入しやすいので、他人の言動や雰囲気に影響されやすいです。

【empathy and senseitive to Subtle stimuli】微妙な刺激に対する共感と敏感さを持っている
些細な刺激を察知するので、人の表情や声の調子で小さな変化に気付いたり、観察力が鋭かったりします。

HSPかも?と思ったら…
HSPかもと思ったら、下記のチェックリストで確認してみましょう!
□人の機嫌を気にして思うように発言できない
□音や光が気になるほうだ
□親しい人でも長時間一緒にいると疲れる
□メールやLINEを発信するときは30分程文章を考えてしまう
□ネガティブなニュースを見ると一日気持ちが沈む
□人と話しているときに風景や周囲の人が気になり、会話に集中できない
□何かをする前に深く考え込んでしまう
□空気を読み過ぎて空回りしてしまう
□些細なミスをいつまでも覚えていて自分を責める
□人に見られていると実力を発揮できない
□たくさんの指示・指摘があると嫌気がさす
□協調性、平等さを大切に思う

以上の項目のうち、6項目以上が当てはまったらHSPの傾向があると判断しますが、「どうしよう…6個以上当てはまってしまった!」からと言って落ち込む必要はありません。
HSPは「聞き上手」「気配り上手で愛される」「芸術を深く味わえる」「直観力に優れている」等のメリットがたくさんあります!HSPならではの長所を生かして、人生を何倍も楽しみましょう!

市民の皆さんへ
HSPは世間では認知度が低く、まだまだ理解が難しいのが現状です。HSPを一人ひとりが知り、HSPの特性を周りが理解することが、HSPの人達が安心して過ごせる環境づくりにつながります。
また、HSPの人に対して「気にしすぎ」や「前向きになって」等一見励ましに聞こえる言葉をかけると、さらに心の傷を深めてしまうことがあります。「いつでも話を聞くからね」など気持ちに寄り添う言葉がけを心がけましょう。