感染性胃腸炎が流行しています
- [更新日:2025年1月30日]
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冬は感染性胃腸炎が発生しやくなります

感染性胃腸炎とは?
主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢・おう吐・発熱です。「ロタウイルス」「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
主な感染経路は経口(口から体内に入ること)感染です。
感染原因としては、汚染された貝類や飲料水を食べたり飲んだり、感染したヒトのふん便や吐物により汚染されたりした場合が考えられます。
ノロウイルスによる胃腸炎は毎年12月から1月をピークにして全国に流行しています。

感染すると・・・
体内にウイルスが入ってから1~2日後に吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱などの症状がでます。風邪に似た症状で始まることもあります。通常は1~2日で回復する場合が多いのですが、ひどいおう吐、下痢が続いた場合は脱水症状になることがあります。早めに医師の診察を受けましょう。

どうやって予防するの?
- 最も大切なのは手を洗うことです。特にトイレに行った後、また調理や食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。
- カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。
特にふん便や吐物の処理には、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用するなどの細心の注意を払いましょう。
ノロウイルスの感染力を失わせるには、加熱(85度、1分以上)や次亜塩素酸ナトリウムが有効です。逆性せっけん、消毒用アルコールはあまり効果がありません。
次亜塩素酸ナトリウムは市販の「家庭用塩素系漂白剤」にも含まれています。(原液の濃度は1~12%程度のものがあり、薄めて使います。)

便やおう吐物の処理方法は?

用意するもの
- 使い捨て手袋、マスク、エプロン
- 使い捨てタオル、新聞紙、ペーパータオルなど
- 約1000ppmに薄めた塩素系消毒薬(5%濃度なら50倍)
- ビニール袋などの密封できる袋2枚

処理方法
- ビニール袋などの廃棄用袋は、口をあらかじめ広げておきます。
- 腕時計、指輪などをはずし、手袋・マスクをつけます。
- 便やおう吐物を新聞紙や使い捨てタオルで覆い、その上から塩素系消毒液薬をかけた後、静かにふき取り、すぐに広げておいたビニール袋に入れます。
- 塩素系消毒薬を浸したペーパータオルなどで、便やおう吐物が付着した床や壁を浸すように拭き取り、すぐにビニール袋に入れ、袋の口をしっかり縛ります。
- 口を縛ったビニール袋をさらにビニール袋に入れた後、裏返しながら脱いだ手袋も入れ、内側を触らないように口を縛って捨てます。
- 最後に手を洗います。
(注意)ノロウイルスは乾燥すると部屋中に浮遊し、口に入って感染することがあるので、処理はできるだけ早くしましょう。
