令和8年4月1日から下水道使用料を改定します
- [更新日:2025年10月8日]
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これまで本市の下水道使用料は、平成25年4月に改定を行って以来、12年以上据え置いてきましたが、将来にわたり、安定的で持続可能な下水道サービスを提供するため、下水道使用料の改定(値上げ)を行います。
物価が高騰する中での改定となり、下水道を使用する皆様にはご負担をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
なお、現行と改定後の下水道使用料は以下のとおりです。


一般家庭における下水道使用料の例
使用量 | 現行 | 改定後 | 増加額 |
---|---|---|---|
0㎥ | 0円 | 165円 | 165円 |
5㎥ | 583円 | 825円 | 242円 |
10㎥ | 1,166円 | 1,485円 | 319円 |
20㎥ | 2,332円 | 2,805円 | 473円 |
30㎥ | 3,498円 | 4,125円 | 627円 |
【計算例】 1月あたり20㎥使用の場合
(基本使用料150円 + 水量使用料120円 × 20㎥)+ 消費税 = 2,805円

改定の背景
本来、地方公営企業である下水道事業は、独立採算で経営しなければなりませんが、使用料収入では汚水処理費の約73%しか賄えておらず、一般会計からの多額の繰出金に依存した経営状況が固定化されています。
本市では、効率的な下水道の整備や個別訪問による水洗化率(下水道接続率)の向上等に取り組んでいますが、人口減少や節水機器の普及等による下水道使用料の減少や、物価上昇に伴う経費の増加が見込まれており、将来の経営は一層厳しくなることが想定されます。
さらに、老朽化が進展する下水道施設の更新費用が増加する傾向にありますので、財源の確保が必要です。

目標と中間目標の設定
生駒市下水道事業経営審議会では、独立採算制の原則に基づき、適正な下水道使用料の目標を設定しましたが、一度の改定で目標の使用料単価まで引き上げた場合、使用者の負担が急激に増加することから中間目標を設定しました。
今回の改定は、中間目標に基づき算定しています。
- 目 標:経費回収率100%(使用料単価 税抜150円/㎥)
- 中間目標:経費回収率86.5%(使用料単価 税抜130円/㎥)
(注意)使用料単価とは、一般排水単価が適用される家庭分と中間排水単価や特定排水単価が適用される工場等の大口使用者分を合わせた全体の平均単価です。

よくあるご質問

Q1.いつから改定後の下水道使用料が適用されるの?
令和8年4月1日以降の検針分から改定後の下水道使用料が適用されます。
新使用料での納付(口座振替)は令和8年5月からです。

Q2.どうして基本使用料を導入するの?
基本使用料とは使用量の有無に関わらず賦課されるもので、全国的に多くの下水道事業(類似団体51団体中47団体で設定あり)で導入されています。
これまで生駒市では、使用量に応じて算定される水量使用料のみが設定されていましたが、少水量の使用者では下水道使用料で需要家費が賄えていない事態が生じていること、下水道使用料の減少が見込まれる中、経営の安定性を確保できることなどから、基本使用料を導入いたします。
(注意)需要家費とは、使用量に関わりなく使用件数に応じて増減する経費です。

Q3.改定までの経緯は?
令和7年3月に「適正な下水道使用料のあり方について」を生駒市下水道事業経営審議会へ諮問し、4回にわたる審議、答申を経て、令和7年9月定例会で議会の議決を得られたことから、令和8年度から下水道使用料の改定を行います。

Q4.今回の改定は中間目標に基づくものとのことですが、次回の改定はいつ?
令和12年度までに生駒市下水道事業経営審議会で使用料改定の必要性を検証した上で、令和13年度以降の然るべき時期に目標に基づく使用料改定を行う予定です。

Q5.下水道使用料を改定しないとどうなるの?
施設や管渠の改築・更新を着実に行い、これからも市民の皆さまを支える強靱な下水道施設であり続けるためには、持続可能な財政基盤の構築が不可欠です。
下水道使用料の改定を行わない場合、今後も一般会計からの繰出金で下水道事業の赤字を補填する状況が続き、市の財政に大きな負担を強いることとなり、安定した下水道サービスを将来にわたって提供することが困難となります。
お問い合わせ
生駒市 建設部 下水道課
電話: 0743-74-1111 内線(管理係:3552) ファクス: 0743-74-9100
E-mail: gesuido@city.ikoma.lg.jp