対談 寄附に託すまちの未来
- [更新日:2024年4月1日]
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遺産を寄附する「遺贈寄附」の新しいしくみとして、本市が導入した「ふるさとレ ガシーギフト」。全国初導入の、このしくみを利用し、生駒商工会議所名誉会頭の久保昌城さんから2019年9月に100万円のご寄附の申込をいただきました。小紫市長が久保さんと対談し、寄附に込められたまちへの思いを聞きました。

第1号申込者である久保さんと小紫市長

子や孫の世代に使ってほしい
小紫
この度は、「ふるさとレガシーギフト」による、ご寄附を頂きありがとうございました。
久保
私は生駒で生まれ育ち、今も住んでいます。このまちに、たいへん愛着があるので、生駒のためになるんだったらと、少額ですが寄附を決めました。
小紫
ありがとうございます。寄附に込められた、まちへの想いを聞かせていただけますか。
久保
将来を担う子や孫の世代のために寄附金を生かしていただきたいです。これまで の生駒市の人口は順調に伸び、約10年前に12万人を越えました。しかし、その後、伸び悩んでいることに非常に危機感を感じています。
小紫
国や本市の推計では、本市の人口減少は止まらず、20年後には約1万5000人が減ると言われています。さらに、本市の県外就業率は50%超。働く世代の多くが市内で過ごす時間が少ない状況です。今後は、暮らしながら働けるなど、市内で日中の多くの時間を過ごせるように、さまざまなライフスタイルが見つかるまちづくりが必要だと考えています。
久保
同感です。私は商工会議所の一員として商店街など中心市街地の活性化に取り組んできました。それでも、廃業される市内事業所が後を絶たない。この原因の一つは、市民の皆さんの多くが大阪で働き、消費しているからだと考えています。

寄附を通じて、まちづくりに携わる

対談中の久保さん
久保
市の北部には高山第2工区の土地が約288haあります。この工区を有効に活用し、企業を誘致したらどうでしょうか。市内の多くの雇用が生まれれば、生駒で働く人が生駒で消費する流れができると思います。
小紫
そうですね。まちが活性化するためには、市北部にある高山第2工区でのまちづくりも重要だと思います。
久保
2・3年後にはリニアの駅の県内設置場所が確定するようで、関連施設の操車場ができると、周囲には約3万人のまちが生まれるとも言われています。駅の誘致が難しくても、関連施設の誘致にも積極的に取り組んでいただきたいですね。
小紫
ありがとうございます。今回のお話も踏まえ、まちに久保さんの想いを反映させていきたいと考えています。
久保
ぜひ、お願いします。
小紫
ひとり暮らしの42.6%が遺贈寄附を希望しているという調査((公財)日本財団 平成29年調査)も発表されています。また、相続人がいない場合、遺産は国に納 められるため、故郷のための使われる可能性は低くなるんです。本市に愛着を持 つ人が、まちを思う気持ちを形にするための一つの手段として、ふるさとレガシーギフトを活用してもらいたいと思っています。
久保
お金の使い道を市長と具体的にお話できたので、寄附を通じて、まちに恩返しできた気がします。
小紫
今回、ご寄附いただいたことをきっかけに、市民の皆さんに、まちづくりに参加する方法の一つに寄附があることを知ってもらい、利用してもらえるよう、取り組んでいきます。この度はありがとうございました。
