食育コラム
- [更新日:2020年6月9日]
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食育とは
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることとされています。
近年、少子高齢化、ライフスタイルの多様化など、食生活を取り巻く環境は大きく変化しています。さらに、食文化の継承、農業体験、地産地消、食品ロスなど、食育に関するテーマは幅広く、複雑になっています。
このような状況を踏まえ、関係機関・団体・生産者や民間事業者との連携・協働をさらに強化し、取り組みの充実を図るとともに、市民の皆様の食への関心を高め、さらなる食育の「実践」を目指していきます。
朝ごはんを食べましょう
朝ごはんの効果
2 落ち着きがでます。
3 脳の活動がよくなり、朝から頭が働き、集中力や記憶力が上昇します。
4 消化器系が刺激を受けて排便がうながされます。
5 生活のリズムが付き、早寝、早起き出来るようになります。
朝ごはんをおいしく食べるには
◎夜、寝る前には食べないで、3時間は空けて睡眠に入りましょう。
◎食事の時間は、毎日同じ時間にしましょう。
おススメ朝ごはん
手早く作れるもの……電子レンジやフライパン1つで手早くできる献立にすると、良いでしょう。
体が温まる一品を……温かい汁物や、ホットミルクなどで体温を上昇させましょう。
たんぱく質をたっぷり……肉や卵や大豆製品は体をつくる働きがあります。朝食にも必ず摂りたい食品です。
主食をしっかりと……ごはん、パン、めん類などの主食は活動するためのエネルギー源になります。
野菜や果物を忘れずに……体の調子を整えるビタミンやミネラル、食物繊維を野菜や果物から摂りましょう。

<こんな朝食になっていませんか?>
朝食を食べている人の中には、その内容がお菓子やインスタント食品であったり、パンだけ、ふりかけご飯だけといったような『主食』だけの食事になっている場合があります。朝から元気に活動するためにも簡単なもので良いので、卵や野菜料理など主菜や副菜を一緒にとるようにしましょう。
バランスの良い食事とは?
主食・主菜・副菜をそろえましょう

バランスの良い食事として、主食・主菜・副菜を基本にいろいろな食品を組み合わせてバランスよく食べること、また、果物、牛乳・乳製品なども組み合わせて食べることなどが推奨されています。
考えるやってみるみんなで広げるちょうどよいバランスの食生活(農林水産省)(別ウインドウで開く)
食事バランスガイドについて

1日に、「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考にしていただけるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。日々の健全な食生活の実践に活用してみましょう。
食事バランスガイドの活用「あなたの食事は大丈夫?」(別ウインドウで開く)
減塩の工夫
減塩のコツ
1 新鮮な食材を使い、素材の味を生かす。
2 味噌汁やスープは具だくさんにして汁の量を減らす。
3 カレー粉などのスパイス、レモンや酢など酸味やとうがらしの辛味、ニンニクや生姜などの香味をきかせる。
4 1品だけは味付けを普通にして、他はうす味に…、味にメリハリをつける。
5 しょうゆやソース、ドレッシングはかけずに、つけて食べる。
6 漬物、干物やかまぼこなどはなるべく控え、食べるときには、しょうゆをつけない。
7 めん類の汁は残す。
8 インスタント・レトルト食品などの加工品を控える。

<覚えておこう!食塩換算式>
食品パッケージの栄養成分表示には、ナトリウム量が表示されています。
次の換算式を覚えておくとナトリウム量から食塩相当量を計算できます。
食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000
健康寿命の延伸に向けて
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。私たちの寿命は延び続け、今では“人生90年”に手が届こうとしています。しかし一方で、自立した生活を送れる期間「健康寿命」が、平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かりました。これは支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が平均で9~12年もあるということです。「健康寿命」を延ばすことで、一人ひとりが生涯を通して健康で健やかな生活を送ることができます。そのためには、自分自身の生活習慣を振り返るとともに、生活習慣病の予防、栄養バランスに配慮した食事、口腔機能の維持等への取り組みが必要です。
食べて元気にフレイル予防(厚生労働省)(別ウインドウで開く)
みんなで食を楽しみましょう
正しい食習慣を身につけましょう
核家族化の進行などにより、一人で食事する「孤食」や、家族がそれぞれ別々のものを食べる「個食」が増え、家族そろって生活リズムを共有することが難しくなっているようです。「核家族化」やライフスタイルの多様化により、家族がそろって食事をする「団らん」の機会が減り、食生活も多様化しています。家族や仲間、様々な世代等と食を通じて交流を図り、食を楽しむこと、また、世代間交流により、地域の伝統的な料理や食文化を次世代に伝えることが重要です。

ポイント
●「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをする
●食べ残しを減らし、“もったいないの心”を育てる
●栽培・調理などの体験を通じて、食に関心をもつ
●3食きちんと食べ、規則正しい生活リズムを身につける
●家族で一緒に楽しく食事をする
●食品を選んだり、自分で料理するなど、食の基礎知識を身につける
●箸を正しく使ったり、正しい姿勢で食べたりすることなど食事のマナーを身につける
行事食と郷土料理
季節ごとの行事やお祝いの日に食べる特別の料理を「行事食」といいます。行事食には家族の幸せや健康を願う意味がこめられています。また、その土地の産物で作る「郷土料理」は、各地域の産物を上手に活用して、風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。そして歴史や文化、あるいは食生活とともに受けつがれています。
環境に配慮した食生活
始めようエコ・クッキング
買い物でのポイント

◎マイバックを使いましょう
スーパーで買い物したときのもらうビニール袋はゴミを増やす原因です。レジ袋を作る時にも石油やエネルギーを使っています。買い物の時にはマイバックを持参し、レジ袋をもらわないようにしましょう。

◎簡易包装のものを選びましょう
トレーやボトルなどの容器に包装されたものを買うとゴミが増えるので、量り売りやバラ売りのものを選びましょう。また、詰め替えが可能な商品を選ぶのも大切です。買ってしまったトレーやボトルなどは、できるだけリサイクルしましょう。

◎食べる人数や、作る量を考えて買い物をしましょう
買いすぎたり作りすぎたりして、食べきれずに捨ててしまうと、食料がムダになります。買い物に行く前に冷蔵庫にあるものをチェックし、必要なものを必要なだけ購入しましょう
料理でのポイント
◎火にかけるときは鍋底やまわりの水滴を拭きましょう
鍋底やまわりに水滴がついたまま火にかけると、それを蒸発させるために余分なエネルギーが必要になります。
◎火加減を工夫しましょう
鍋底からはみ出した炎はムダなエネルギーです。はみ出さない程度の火加減に調節しましょう。

◎ゴミを減らしましょう
普段捨ててしまいがちな野菜などの皮や葉も捨てずに工夫して使いましょう。
人参の皮やキャベツの芯を使ってチャーハンやお好み焼きなど。野菜の葉で漬物など。
片づけでのポイント

◎汚れたお皿は重ねないようにしましょう
汚れた食器を重ねてしまうと、汚れていなかった食器の裏側の部分も汚れてしまいます。洗う部分が増えてしまうので、汚れた食器は重ねないようにしましょう。

◎汚れはふき取ってから洗いましょう
鍋や食器についた油汚れは、そのまま洗ってしまうと洗剤も水もたくさん必要になります。流れていく排水も汚れてしまいます。汚れはいらない紙や布などでふき取ってから洗いましょう。