離乳食のすすめ方
- [更新日:2024年4月11日]
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離乳食とは
赤ちゃんが発育するにつれて乳だけでは不足してくる栄養を補うため、流動食から幼児食へ移行していくことです。
平常使っている食品を選んで、与える時間と調理を工夫して、十分発育・成長できるようにしてあげることが大切です。
食べ物は、子どもの健康な心と体を作ります。小さいときから、良い食習慣の基礎を作り上げましょう!
栄養は母乳やミルクが中心です。食べなれていくことを中心に量はあまり気にしません。
離乳食のはじめはごっくんに慣らすことからです。赤ちゃんの舌はまだ前後にしか動かず唇を閉じるのも苦手。
口のわきからこぼれでるものなので、嫌がったら無理せず慣れるのを待ちましょう。


離乳食はいつ始めるの?
☑首のすわりがしっかりしている
☑支えがあれば座っていられる
☑食べ物に興味を示す(目でみて追うなど)
☑スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
☑生後5~6ヵ月頃が適当

離乳の開始前に果汁は必要なの?
離乳前の赤ちゃんにとって、最適な栄養源は母乳や育児用ミルクです。
離乳前に乳汁以外の果汁などを飲ませると、母乳や育児用ミルクを飲む量が減り
必要なエネルギーや栄養素が不足することもあります。
このため、特に必要はありません。

離乳食の与え方
◇授乳時間に与えます。初めて与えるものは1日1さじから!
◇食品の増やし方は1種類が原則です
◇塩・しょうゆ・みそ・砂糖などの味付けは控えて、こんぶ・花かつお・煮干しなどのだし汁を使いましょう
◇はちみつは入れないようにしましょう
◇成長に応じて、食事回数・分量・硬さ・食品の種類をすすめます
◇手・食器・調理器具などは清潔にし、大人のものとは分けて使いましょう
◇新鮮な良い材料を衛生的に調理しましょう
◇赤ちゃんの機嫌・食欲・便に注意しながらすすめ、食べないときは無理強いしないようにしましょう
◇梅雨の時期でも延期せず、特に衛生に気をつけて始めましょう

おかゆの種類と作り方
《おかゆの種類》
【作り方】~米から~
1 米は炊く30分前には洗っておく
2 分量の水を加えて火にかける(鍋は厚手のものがよい)
初めは強火で煮立ったら鍋のふちに割りばしを2本わたして弱火にして
ふきこぼさないようにじっくり煮込む

◇らくらくコップかゆ◇
1 耐熱容器(お湯のみなど)に分量の米と水を入れる
2 炊飯器でご飯を炊く際に、耐熱容器を一緒に入れ、炊飯する
【作り方】~ご飯から~
1 分量の水とご飯を鍋に入れ、軽く混ぜてご飯をほぐしておく。
2 火にかけて煮る。(少しずらしてフタをする)煮立ってきたら、弱火にし、しばらく煮る。
焦げないように、途中様子を見ながら、混ぜる。
3 火を止め、フタをしたまま10分程蒸らせば、完成。
【作り方】~電子レンジでご飯から~
1 深めの耐熱容器に分量の水とご飯を入れかき混ぜ、ふわっとラップをかける。
2 レンジ弱で5分ほど加熱。(加熱時間はおかゆの量、固さ、電子レンジによって調節)
3 加熱後、ラップをしっかり付け直し10分蒸らし、完成。
[☆ポイント☆]
離乳食のスタート時はすり鉢等を使用し、つぶしてからゆで汁を少しずつ加えてのばしましょう。
すりつぶす加減や水分量は赤ちゃんの様子を見て調節しましょう。
かゆの濃度 | 米:水の割合 | ご飯:水の割合 | 与える時期 |
---|---|---|---|
5倍がゆ | 1:5 | 1:2 | 5・6ヶ月ごろ |
3倍がゆ | 1:3 | \ | 7~9ヵ月ごろ |
軟飯 | 1:1.8 | 1:0.5~1 | 10ヶ月以降 |

冷凍保存の方法

冷ましたおかゆを製氷皿に入れフタをして冷凍庫へ

凍ったらジッパー袋に入れ替えて冷凍保存

野菜の進め方
■つぶす
ゆでた食材をすりこぎやスプーンの背でつぶします。7ヶ月頃からはざっくりつぶすだけでも食べれるようになります
■裏ごしする
スプーンや木べらの背を網に押し付けるようにします。茶こしを使うと便利!
■のばす
つぶした食材にお湯やだし汁を加えて硬さを調節します

魚・肉の進め方
■ほぐす
魚の骨や皮、肉の筋などはフォークやはしを使って取り残しがないように丁寧に取り除き、ほぐします
■とろみをつける
肉や魚などパサパサしやすい食材を飲み込みやすくするためのテクニック
煮立てた煮汁に水溶き片栗粉を加えて混ぜながらひと煮立ちさせます

こんなものは避けましょう
■はちみつ・黒糖
ボツリヌス菌が混入している可能性があります。
乳幼児ボツリヌス症を発症するおそれがあるため、満1歳までは避けましょう
■イカ・タコ・エビ・カニ・貝類
固くて消化がむずかしいものです
■加工品・インスタント食品
ちくわやソーセージ、ハムなどの加工品やインスタント食品は添加物も多く、味付けも濃いので避けましょう
■甘味の強い食品
■重篤なアレルギーを起こしやすいもの
牛乳・落花生・そば・青皮魚など
■刺激物や塩分の多いもの
離乳食は薄味が基本です。濃い味付けは赤ちゃんの体に負担がかかる上、濃い味付けに慣れてしまうと
偏食や肥満の原因にもなります。調味料はなるべく使わず、味付けはだし汁程度で良いでしょう

離乳食のしおり
離乳食初期(生後5~6ヵ月)
(PDF形式、412.49KB)
すすめ方のポイントやこの時期に食べられる食品、離乳のすすめ方の目安 などを掲載しています。
離乳食中期(生後7~8ヵ月)
(PDF形式、382.07KB)
3回食にすすむ目安や離乳食の一例、調理例 など掲載しています。
離乳食後期(生後9~11ヵ月)
(PDF形式、335.67KB)
大きさ固さの目安やこの時期食べられる食品、調理例 など掲載されています。
離乳食完了期(生後12~18ヵ月)
(PDF形式、438.65KB)
1日の与え方の一例やすすめ方のポイントや注意したいこと など掲載されています。

成長の目安
母子健康手帳の成長曲線のグラフに体重・身長を記入をして、成長曲線のカーブに沿って伸びていれば大丈夫です


食物アレルギーって何?
◆卵・牛乳など特定の食物の摂取により、
じんましん、下痢、喘息、発熱など様々なアレルギー反応を引き起こします
◆湿疹など気になる症状がある時は医師に相談してから始めましょう
◆与え始める時期を大人の自己判断で遅らせたり、心配しすぎて除去するのではなく、
発達に合わせながら少量試していくことが大切です
★離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても
食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はありません
(注意)食物アレルギーについては、専門医の的確な診断を受け、指示を仰いでください
