第5回ゆるっとボランティア開催後記
- [更新日:2024年5月1日]
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おうちでできるECO
令和3年6月19日(土曜日)
6月は環境月間!
環境問題について日ごろから色々考え、環境に優しいことを実践している団体を講師に迎え、おうちで簡単にできるECOについて教えていただきました。
そして、ゆるっとボランティア5回目も、リアルとリモートのハイブリッド講座!
前回の反省点も踏まえて、リアルの参加者もリモートの参加者も満足のいくように、音声と映像を届ける工夫をして開催しました。
参加者
リアル参加7名・リモート(Zoom)参加15名・講師陣6名・写真ボランティア2名(ふぉとボランティア生駒)・ららポートスタッフ
講師陣の紹介
奈良友の会 生駒方面 大熊佑美枝さん 鈴木昌子さん 前田公子さん
「持ちすぎ食べすぎ使いすぎにストップ」
これは奈良友の会が持続可能な暮らしのために掲げたスローガンです。
奈良友の会生駒方面では、家庭経済の基盤である家計簿記帳を中心に 衣食住・環境・子どものことなど生活勉強しています。
今回は、会員の皆さんで学んでいる「エコを取り入れた生活」について、保温調理具「鍋帽子」の活用を中心に教えていただきました。
エコなわ 山本啓一郎さん 長谷川和子さん 西川益美さん
エコなわは、四條畷市で環境に配慮したエコなライフスタイルを考え、誰でも楽しくゴミの減量ができる取り組みをしている団体です。
昨年は、段ボールコンポストの普及活動の他にも、使い捨てカイロを回収して水質改善の団体に送りました。
今回は、段ボールコンポストの作り方の他に、古着利用のガーランド作りを教えていただきました。
適量の生活を目指しましょう
1.電気使用料調べ
総務省統計局の資料によると、近畿地方の2人以上の世帯年間平均の消費電力は約370kwh
金額に換算すると10,074円ほどです。
家族人数・年齢・部屋の広さによって変わるものですが、会員は長年「省エネ生活」を声かけあっているので、その成果がでていることがわかります。
グラフより、Aさんと私の違いから・・・
注目することは、100kwhの違い=2,700円/月の差 年間32,400円の違いがあるということ。
これは電気製品の使い方の違いによるものです。
Aさんの工夫
電球:省エネ電球の利用(20Wで30Wの明るさ)
小さい電球を分散して配置 手元はダウンライトで明るく
テレビ:見るときだけつける
録画用機器:使用しない
(注意)省エネ家電を使うことが早道ですが、小さな積み重ねが電気量の違いになることがわかっています。
2.環境チェックより
この環境チェックリストは「講師の連絡先」から
ダウンロードすることができます。
食器・調理器具は汚れをふき取ってから洗いましょう!
ボロ布を流しの下に用意しておいて、拭きとってから洗うと洗剤や水の使用料が少なくてすみます。 これはホントに簡単なおうちでできるECOです。
広告紙を折ってごみ箱をつくり、生ごみは水に濡らさないように捨てましょう。
3.始めようプラスチックフリーライフ
今までアクリルタワシを使っていましたが、マイクロプラスチックが海洋汚染に繋がると聞いて、天然素材のへちまタワシやセルロースのタワシを使うように呼びかけています。
へちまタワシは植物なので、自然にかえります。
会員の中には種からへちまを育てている人もいます。収穫は秋なので楽しみです。
4.鍋帽子でエコクッキング
鍋帽子は短時間加熱した鍋にかぶせる保温調理グッズです。
中に化繊綿が入っていて、保温性に優れているので加熱後被せておくだけで調理が進んでいきます。
光熱費が削減できるだけでなく、共働きで忙しいご家庭では、朝仕込んで鍋帽子を被せておくだけで、晩御飯にはカレーやおでんができている!という状態になります。
実際に鍋帽子を使って茶碗蒸しを作ります
茶碗蒸しのレシピ
1.卵液を作る
だし1カップ(200cc) 卵2個(100g)塩・砂糖・醤油それぞれ小さじ3分の2
2.鶏肉に下味をつけておく
鶏肉(50g)に酒・薄口醤油それぞれ少々をもみこんでおく
3.器に入れていく
鶏肉・生しいたけ・かまぼこを入れ(家に残っている材料でOK)、卵液をそそぐ
4.鍋の中に水を張る(器の3分の1程度が水につかるように)
5.鍋を火にかける
沸騰するまで強火 沸騰したら中火にして5分
火にかけるのはたったこれだけ!
6.鍋帽子をかぶせて10分置く
7.仕上げに三つ葉を添える
鍋帽子メニューの紹介
おうちで炊いて鍋帽子にくるんで持ってきたご飯はアツアツでした。
捨てるの待って!古着利用でガーランド作り
エコなわ 西川益美 さん
コロナでおうち時間が増えて、まず取りかかったのは断捨離!
捨てるつもりの食器や洋服の袋の山を目の前にして、捨てる前に何かできないか?と思ってガーランドを作ってみました。
古着をガーランド用に三角に切り取った後は、奈良友の会さんのご提案のようにボロ布としてキッチン回りで使用すれば、古着も捨てずに有効利用できます!
飾りの材料は、捨てる前に取っておいたボタンやリボン、使わなくなった鍋敷や余った毛糸など。
会場でもガーランド作り
リアル参加の皆さんにも、実際にガーランドを作ってもらいました。
会場参加のみなさんもそれぞれのイメージで飾りつけを楽しんでいました。
捨てるつもりの古着もおうち時間を楽しむアイテムの一つとなりました。
生ゴミを減らす取り組み
エコなわ 西川益美さん
生ゴミは捨てればゴミ 活かせば資源です!
SDGsはご存知ですか?
2030年までに世界が達成する持続可能な世界を作る目標。
12番「つくる責任つかう責任」の中の5番「2030年までに廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」
生ごみを減量することは、持続可能な開発目標に関わっています。
ダンボールコンポストをやってみようと考える人達は、ゴミを堆肥にしたいと考えることが多いですが、基本的には生ゴミを減量するためのものです。
生駒市ではキエーロで生ゴミを減量しています。
生駒市の「こみすて」にも生ゴミを液肥に変えるシステムがあり、見学に行きました。
ゴミゼロの取り組みをしている徳島県上勝町も見学に行き、四條畷市でもゴミステーションがあればいいなと考えています。
やってみよう生ごみの減量
基材
・ピートモスとくん炭
長所:軽くて持ち運びしやすい においもあまり出ない
短所:分解に2週間ほどかかる
・腐葉土と米ぬか
長所:分解が早い 3~4日で分解が始まって、生ゴミを減量している実感が湧く
短所:重い
米ぬかは精米機のあるところで無料でもらえます。また、腐葉土はホームセンターで低価格で購入できます。
段ボールコンポスト日記
ダンボールは直か置きにすると、底が湿気て痛んでくるのでカゴのようなものの上に置くと良い
生ゴミを入れたら空気を含むように混ぜます。 これで分解が促進されます。
分解が始まったら、コンポスト内の温度が上がってきます。
ダンボールは温度湿度調整をしてくれるんです。
白カビが発生したら成功した証拠。白カビも一緒に混ぜてOKです。
納豆のビニールや一人用のドリップコーヒーなども2~3日ダンボールコンポストに入れておくと臭いもベタベタもなくなります。
段ボールコンポスト実践者の感想から
・ごみ箱が臭くならないので、ごみ出しの回数が減った。
・自宅からの排水に残り汁などを流さずにすむので環境に優しい。
・ごみの日まで冷凍庫に保管して捨てていた魚のアラも、すぐにコンポストに入れるので手間が減った。
・家族の食べ残しをついつい食べていたが、今はコンポストに食べてもらっている。
この段ボールは、四條畷市の段ボール会社の協力を得ています。
毎回エコなわの要望を取り入れて、改善しながら作ってくれています。
四條畷市では、開始するハードルを下げる為に、段ボールと腐葉土・米ぬかをセットにしてモニターに提供しています。
参加者のみなさんからたくさん質問が出ました。
質問 | 回答 |
---|---|
いつ肥料になるの? | できれば最低3ヶ月続けてください。 |
ずっと続けられるの? | 中がべたついてきたら終了 基材に分解する力がなくなってきています。 |
マンションのベランダで使用。 ピートモス・くん炭では、臭いは気にならない? | 気になる臭いは無いです。 虫も集まってきません。重さも軽いです。 ただし、発酵分解面ではパワーは弱いです。 |
堆肥として利用したい。臭いは気にならない? | 甲殻類の殻を混ぜると凄く臭います。 それは入れないで! |
市販の段ボールは一重で良いですか? | 二重の方が丈夫です。 柑橘系の段ボールはそもそも二重になっているので、それを使用する方が良いです。 |
最終的には廃棄する? | 堆肥として利用しない人は可燃ごみとして捨てることはできます。 でも、環境の事を考えると、家庭菜園などされている方に使っていただく方が良いと思います。 |
生ごみの量は? | 段ボールコンポストに適した生ごみの量は両手一杯分ほど。 毎日その量を守れば臭いが気になることはありません。 |
参加者の声
リアル参加の方々からは
- 知らなかったことがたくさんありました。鍋帽子に興味があるし、段ボールコンポストもやってみたいと思いました。
- 昔は生ごみの処理や保温調理具を使ったりしていたが、いつしかしなくなっていた。思い出せて良かった。
- 捨てるものの利用で、こんなに楽しくて可愛いガーランドが作れるんですね。
リモート参加の方々からは
- ベランダでコンポストをしていたことがある。臭いが気になって止めてしまったが、今日色々教えてもらえたので、もう一度挑戦したいと思っています。
- 鍋帽子作ってみたい。
- コンポストでできた堆肥はごみとして捨てることができると聞いたが、もったいないので有効利用して欲しい。
- 環境チェックで自分の生活を見直せました。
などのご意見をいただきました。
今回の講座で、目の前のちょっとしたことが、ECOにつながるのだとよくわかりました。
段ボールコンポストで生ゴミを減らして、その副産物である「堆肥」を利用して「へちま」を育てたら、マイクロプラスチックの海洋汚染が防げる・・・なんて考えると素敵ですよね。
是非、皆さんも挑戦してみてください。
さて、前回に続いてららポートはリアルとリモートのハイブリッド開催を実施しました。
リアル参加・リモート参加の両方の皆さんに伝わるように、クッキングとクラフトでは手元を中心に映像を送りました。
また、音声も同様に両方に伝わりやすいように、スピーカーマイクを駆使しました。
会場で、リアル参加者がクラフトを楽しんでいる間に、リモート参加者には、エコなわ講師の西川さんが、奈良友の会の皆さんと一緒にガーランドを作り上げる様子を見ていただきました。
このように、コロナ禍でも皆さんに安心してご参加いただける講座をこれからも続けていきます。
講師の連絡先
鍋帽子に関するご質問は、奈良友の会生駒方面のみなさんへ
鍋帽子が欲しい人も作ってみたい人も是非ご連絡ください。
段ボールコンポストについてのご質問は、エコなわの皆さんへ
生ゴミの処理をやってみたい人、また、やっていて「これでいいのかなぁ?」と不安になった人も是非ご連絡ください。
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