山崎浄水場小水力発電
- [更新日:2024年10月7日]
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導入経緯
本市は、市内の取水井戸から(深層)地下水を汲み上げて浄水しているほか、奈良県営水道から2系統で浄水を受水しています。
この系統上にある奈良県平群調整池は、山崎浄水場より標高が74m高いため、受水圧が高く、これまで減圧施設を使って水圧を下げて受水していました。
この受水圧を有効活用できる方法を検討した結果、平成23年度に小水力発電施設の導入を決定しました。
また、平成24年度には水道事業として全国で初めて再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を利用し、発電した電力の全量を電力会社に買い取ってもらっています。
施設概要
本施設は、奈良県平群調整池からの高い受水圧で発電機を回して発電するとともに減圧を行う仕組みです。
発電期間は、20年間で(施設の建設費用やメンテナンス費用等を差し引き)約8,000万円の利益を見込んでいます。また、本施設では一般家庭約62戸分の年間電気使用相当分を発電でき、年間108tの温室効果ガスの削減につながります。
本施設は近鉄生駒線に面していますので、近鉄電車にご乗車の際には是非ご覧ください。
小水力発電施設概要
- 水車形式
横軸両吸込逆転ポンプ水車 - 有効落差
63m - 流量
370立方メートル/時間 - 発電電力量
40kWh - 発電機形式
永久磁石式三相同期発電機(全閉外扇形) - 年間予想発電量
約35万kWh - 発電機棟
鉄筋コンクリート造 建築面積54立方メートル - 総事業費
約1億4千万円 - 完成・稼動
平成25年3月
「わがまちの政策自慢」アイデア賞
水道事業として全国で初めて再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用した取組が、環境自治体会議「わがまちの政策自慢」で高く評価され、アイデア賞を受賞しました。この賞は、秀逸でこれまでにない新たな発想が認められる事例に贈られます。
添付ファイル
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発電状況
平成25年4月からの発電は、発電量・売電収入ともにほぼ予定どおりです。本市では、小水力発電による売電収益を市民の皆さまに還元できる各種事業を実施しています。
2020年度省エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞受賞
生駒市水道事業は、山崎浄水場小水力発電施設と小瀬・滝寺送水ルートの運用によって、令和元年度の年間電力量を1,885千kwh削減(本事業実施前と比較)しました。
この取組みが、2020年度省エネ大賞(注)(省エネ事例部門)で資源エネルギー庁長官賞(節電分野)を受賞し、令和3年1月に表彰状とトロフィーを授与されました。
2020年度は、地方自治体、地方公営企業を通じて生駒市水道事業が唯一省エネ大賞を受賞しました。
(注)省エネ大賞は、一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受けて主催。省エネルギー意識、活動および取組みの浸透、省エネルギー製品等の普及促進に寄与することを目的とし、優れた省エネの取組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するものです。
一次審査(書類審査)、令和2年9月10日の二次審査を兼ねた中日本地区発表大会での優秀プレゼンテーション賞受賞などを経て受賞しました。
詳しくは一般財団法人 省エネルギーセンターのホームページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。