水の色・臭い

本市では、年次的に水道管の布設替えを行い、清浄な水道水の安定供給に努めいていますが、一時的に濁水が発生する事があります。濁水は、次のような場合で一旦水道の給水を停止し、再び開始した時など、水道管内の水の流速が急激に変化することによっておこります。

• 火災が発生し、消火栓から放水したとき
• 停電のために水道施設機能が停止し、復旧後に再び水道施設が稼働したとき
• 水道管修理工事のため給水を停止し、修理工事後に再び給水を開始したときなど

濁水が発生したら、透明になるまで水道水をしばらく流してから、飲用などにご使用ください。
その他、水道水の色などが変化した場合には、以下の原因が考えられます。

お風呂の浴槽など大きな容器に水を貯めたとき、青く見えることがありますが、これは海や湖が水による光の散乱と吸収によって青く見えるのと同じ現象と考えられます。特にアイボリー系のカラー浴槽で青く見えます。

古くなった水道管から溶け出した鉄さびが原因と考えられます。
短時間のうちにお客さまのご自宅だけ赤い水が出ている場合は、宅内の給水管が原因と考えられますので、透明になるまで水をしばらく流してから飲用などにご使用ください。
ご近所全体で発生している場合は、配水管が原因と考えられ、配水管の洗浄や交換が必要となりますので、工務課管理係（TEL　0743-79-2800）にご連絡ください。

容器に水やお湯を入れたとき、白く濁って見え、段々下の方から透明になり、濁りがなくなることがありますが、これは空気が原因と考えられます。
水中に溶けている空気の圧力が急に下がることにより気泡となって白く見える場合や、蛇口から水道水を勢いよく出すと蛇口の内部の圧力が外部より低くなり、蛇口の上部から吸い込んだ空気が細かな気泡となって白く見える場合がありますが、安全性については心配ありません。

水道水に含まれているミネラルが原因と考えられます。
特に給湯用の蛇口、やかんや電気ポットは水温が高く、水が蒸発しやすいために、この現象がよく見られますが、安全性については心配ありません。

水切りカゴ、ふきん、浴室のタイルなどは乾燥しにくく、水滴が残りがちになります。そこに空気中の細菌（雑菌やカビ）などが付着して繁殖することにより、黒色、ピンク色、オレンジ色、紫色になると考えられます。
洗剤でよく洗い、取れないときは漂白剤を使用し、洗った後はよく乾燥するようにしてください。

銅製の給湯器や給湯配管をお使いの場合、銅イオンが水道水に溶け出し、石鹸や湯あかに含まれる脂肪酸と反応して、水に溶けない青色をした物質（銅石鹸）を作り、付着することが原因と考えられます。
青くならないようにするためには、石鹸や湯あかが残らないようにこまめに手入れをすることが大切です。また、タオルが青くなった場合は、食酢を10倍に薄めたものを70～80度に温め、タオルを浸すと数秒で脱色するので、その後きれいな水で充分にすすいでください。タイルの目地などの場合は、市販のアルカリ性洗剤を少量垂らし、スポンジでよくこすり、食酢で洗い流してください。

水道水は、水道法により塩素消毒が義務付けられており、衛生上の措置として給水栓水での遊離残留塩素が0.1mg/L以上保持されるように定められています。消毒用に使われている塩素は、酸化力が強く一般細菌やインフルエンザウイルスを容易に殺菌し、また雑菌の繁殖を抑える働きもあります。浄水場で水道水に塩素を入れていますが、残留塩素は時間とともに減少するため、起伏が激しく配水施設が多い本市では、水道の蛇口において残留塩素値が0.2mg/L以上確保できるよう少し高めに設定されています。水道水は、塩素の臭いが気になるときもありますが、安全な水の証ですので、安心してご利用してください。