糖尿病情報~個別栄養相談について~
- [更新日:2022年12月28日]
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糖尿病とは
糖尿病は血糖値が高い状態が続くことにより起こる病気です。
糖尿病になると、唯一血糖を下げるインスリンというホルモンが上手く作用しなかったり、不足状態になります。
さらに血糖値が高い状態が続くと、徐々に血管が狭く硬くなったり、血液の通りが悪くなり(動脈硬化)、放置すると様々な合併症を引き起こします。
★インスリンとは??
・血糖が正常でいられるよう調節する、すい臓から分泌されるホルモンです。からだの中で、血糖を下げることができるのは、「インスリン」ただ一つです。
・「インスリン」は血管から細胞へ、糖を運んで、血管の中の糖の値を下げてくれます。
しかし、何らかの問題で、「インスリン」が不足したり、働きが悪くなることで、血糖が正常に保てなくなります。つまり、血糖を正常に保つには、この「インスリン」がとても重要なのです。


「国立研究開発法人 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター」出典

糖尿病の種類

糖尿病は大きく2つに分類されます。
◎1型糖尿病
すい臓の細胞が破壊され、インスリンを分泌することができなくなり、発症します。
幼少期~10代で発症することが多く、毎日インスリンを注射しないといけません。
◎2型糖尿病
すい臓から十分な量のインスリンを分泌することができなくなったり、インスリンの働きが悪くなり、発症します。
成人してから発症することが多く、糖尿病患者の95%は2型糖尿病です。

糖尿病の診断基準
1.早朝空腹時血糖値 126ミリグラム/dl以上
2.75グラム糖負荷試験(OGTT)2時間後の血糖値 200ミリグラム/dl以上
3.随時血糖値 200ミリグラム/dl以上
4.HbA1c(NGSP値) 6.5%以上
1.~4.のいずれかが確認された場合、かつ「口渇、多飲、多尿、体重減少などの糖尿病の典型的な症状」または「確実な糖尿病網膜症が認められた場合」に糖尿病と診断されます。

糖尿病の自覚症状
糖尿病は誰でもかかる可能性のある病気です。
あなたは大丈夫?いくつ当てはまるかチェックしてみてください。
□いつもより喉が渇く
□トイレ(尿)の回数が多くなる
□疲れやすい
□目がかすむ
□手や足の感覚が鈍い
高血糖が続くと、初めて特徴的な症状がみられることがあります。(早期では症状がないまま、ゆっくりと進行することもあり、経過は人によって異なります。)症状に気づいた時は、すでに合併症が起きている可能性があります。

糖尿病の三大合併症


糖尿病の自己管理

1.自覚症状を感じる前から自分の体に興味を持ち、定期的に検診を受診しましょう!
2.体重を定期的に測り、適正体重を意識しましょう!
3.生活習慣の改善(食事療法・運動療法)に取り組んでいきましょう!

糖尿病予防の食事のポイント

1日3食を規則正しく食べましょう
食事を抜くことにより、1回の食事量や間食の量が増え、肥満になりやすく、生活習慣病の引き金になります。また、次の食後の血糖値が上がりやすくなります。1日3食、朝昼夕の食事量を均等にし、できるだけ決まった時間に食べることが大切です。

バランスよく食べましょう
主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく食べましょう。
特に、副菜となる野菜、海藻、きのこ類などに含まれる食物繊維は、食後の血糖値の上昇をゆるやかにするため、たっぷり摂ることが望ましいです。
また、まずは副菜から食べて、次に主菜を、後半から主食を食べると、血糖値の上昇がゆるやかになります。

ゆっくりよく噛んで食べましょう
早食いすると、満腹感を感じる前に、食べ過ぎてしまいます。ゆっくり、よく噛んで食べることで、糖の吸収をゆっくりにし、満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐことができます。

薄味を心がけましょう
濃い味や甘辛いおかずは、食が進み、つい食べ過ぎます。塩分を摂りすぎると血管へのダメージが増加し、高血圧症の原因にもなります。普段から薄味を心がけ、塩分の摂り過ぎに注意しましょう。

減塩のコツ
•外食や加工品は味付けが濃かったり、塩分を多く含む場合がありますので、控えましょう。
•めん類の汁は残しましょう。
•しょうゆやドレッシングなどの調味料はかけずに、つけて食べるようにしましょう。
•天然だしの旨味や薬味(生姜、青じそ、みょうが)、スパイス(カレー粉、こしょう、唐辛子)や酸味(レモン、すだち、酢)などを使用して、美味しく塩を減らしましょう。

間食に気を付けましょう
菓子類や甘い飲料などは、糖質がたくさん含まれているものがあり、血糖値が上がりやすくなります。また、菓子類には脂質も多く含まれているのでエネルギーが高いものもあり、注意が必要です。飲み物は水やお茶など砂糖を含まないものにしましょう。栄養成分表示も参考にして選びましょう。




アルコール飲料は原則飲まないようにしましょう
アルコール飲料は糖尿病の治療や合併症の予防上いろいろな面で悪影響ががあり、できるだけ禁酒することが望まれます。飲酒する場合は主治医の指示に従いましょう。

糖尿病の予防・改善について相談がしたいという方へ
食事療法について、血糖値が高めの方やその家族等を対象に下記のとおり実施しています。
◎個別栄養相談(要予約)
管理栄養士が食事のコントロールや相談をお受けします!
毎月 第2・第4 火曜日
(13時~、14時~、15時~の1時間枠)
場所:セラビーいこま
申込みは電話で健康課(電話:75-1002)

自宅で動画を見ながら運動療法!
筋肉は最も大量に糖質と脂質を燃焼する臓器です!
身体を動かせばインスリンを使わずに血糖値を下げることができます。
簡単で楽に効果が得られる運動の方法を下記の動画でお伝えします。

【短時間で】効果バツグン(ストレッチ付き)動画

【初級編】カンタン運動(ストレッチ付き)動画
